川崎病とは正式には正式名は急性熱性皮膚粘膜リンパ腺症候群という名前です。
1960年代に川崎富作というお医者さんが発見したことから、世界的にも川崎病と呼ばれています。
手足の指の皮がむける症状と、心臓筋肉部分の重要な血管にこぶができてしまう病気で日本では年々増加傾向にあります。
子供が発熱を伴う病気の中では重症の病気です。

まだ原因がはっきりと特定されていない病気ですが、早い段階で治療を行うことで心臓の筋肉の血管のこぶは防げるケースが多いです。
しかし、治療が遅れてしまうと心筋梗塞という危険な病気にもつながります。
子供の様子がおかしいと感じたら、病院で診てもらいましょう。

症状は段階がある

主に4歳までに多く発生し、ピークは1歳です。
川崎病は症状は急性期と呼ばれる初期症状と、その後の段階として心臓に関わる症状があり、中期の症状が発生すると心筋梗塞につながる可能性が出てきます。
初期症状の段階で病気を発見し、適切な治療を行うことが重要です。

急性期の初期症状

初期症状は6種類です。

  • 38度異常の熱が5日ほど続く
  • 体に発疹がでる
  • 両目が充血して赤くなる
  • 唇が赤みを帯びる、舌にブツブツができるイチゴ舌になる
  • 手のひらや足の裏が赤くなる
  • 左右どちらかの首元のリンパ節が腫れる

通常は1から2週間ほど続きますが、長引くケースですと1ヶ月ほどかかる場合もあります。
熱が下がってから、指先の皮膚がむけてきます。


引用元 神谷こども内科クリニック(http://www014.upp.so-net.ne.jp/kakonacl/site.html)

非定型と非定型

6つの症状のうち5つが見られるか、4つに加えて心臓の大きな血管にこぶができている場合は、定形(ていけい)の川崎病とされています。

そこまで症状が揃わなくても、他の病気ではなく川崎病と思われるという時には非定型(ひていけい)の川崎病として、診断をすることもあります。

進行すると心臓周りの症状に発展することも

急性期の症状と同じ時期に冠動脈(かんどうみゃく)という、心臓に酸素を送る血管の根本部分に炎症が起こります。
それから1〜2週間すると炎症が起きていた冠動脈にこぶができる、感動脈瘤(かんどうみゃくりゅう)という症状になります。
こぶまでいかずに、少し血管が広くなってしまう程度で済む場合や、跡が残らず炎症が治まることもあります。


引用元 循環器病情報サービス(http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/child/pamph31.html)

このこぶが原因で心臓を動かす筋肉に血管が行き渡らずに、筋肉が血液不足で組織が一部死んでしまうケースにつながることがあります。
この病気を心筋梗塞(しんきんこうそく)といいます。

冠動脈に大きなこぶができる巨大瘤(冠動脈径8ミリ以上)をもつ患者が毎年約0.5%、200人に1人います。川崎病による死亡率は、最近では約0.05%、2,000人に1人となっています。
引用元 循環器病情報サービス(http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/)

再発はほとんどしない

全く再発しないというわけではありませんが、再発するケースはほとんどありません。
再発の確率はおおよそ3%とされています。

確実な原因はまだ不明の病気

原因は、まだはっきりと特定されていはいませんが研究では免疫(めんえき)反応によるものとされています。
ウイルスなどに感染したのを防ごうと働いている免疫によって、全身の血管のうち、中くらい〜小さめの血管内で白血球が集まり炎症が起きるためと考えられています。
本来は体を守るための反応ですが、反応が強すぎて影響が出てしまっているということです。

各国で発見されており、日本は特に多くついで東アジアでも多く発症がみられます。

ウイルスや細菌ではないので、うつることはない

ウイルスや細菌ではないので感染はしませんが、兄弟間でかかることがあります。
これは、川崎病にかかりやすいのが体質・遺伝に関係しているといわれており、そのため親しい兄弟が同じように発症してしまっている可能性があります。

また川崎病自体は感染しないものの、別のウイルスが感染し川崎病の発症を誘発している場合もあります。

うつる病気ではありませんが、兄弟でかかる場合が1~2%あります。
引用元 循環器病情報サービス(http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/)

病院での治療方法

原因がまだ特定されていないため、治療方法も熱などの症状をおさえる対症療法のみです。
特効薬や抗生物質などはありませんので、アスピリンという薬で体全体の炎症をおさえます。

こぶを探す検査で見つける

初期症状がいつくか合致していて、川崎病が疑われる場合には心臓超音波検査で、心臓のこぶを見つけ川崎病と診断します。

入院期間は症状によって伸びるケースがある

主な治療は薬を与えながらの入院となります。
ガンマグロブリンという薬を投入して、こぶの発生を防止します。
こうした早期に治療を行うことが増えてから、心筋梗塞にまで至る例は少なくなりました。

期間は問題がなければ1週間ほどで退院します。
ですが、川崎病の発見が遅れてしまったり、ガンマグロブリンの薬に拒絶反応(拒絶反応)を起こす場合には入院が長引くことがあります。

後遺症があると手術することも

冠状動脈にこぶができて後遺症が残った場合、血管に管を入れて狭くなるのを防止したり、心臓の血管手術を行ったりします。

症状が川崎病と思ったら、早めに病院に

近年では心筋梗塞まで発展する事例は少ないですが、これは早期発見と病院の適切な処置のためです。
発見・診断自体が遅れてしまうと心筋梗塞の危険性が高まります。
高熱が数日続く状況や首の根本が腫れているなど該当する症状がいくつか出ていたり、あまりにもぐったりしている時には、早めに病院に連れていってあげましょう。

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