冬の最も寒さが厳しいピークを過ぎると、春風邪の季節がやってきます。
春だからと気が緩みがちになりますが、朝晩の寒暖差が激しくなりかぜをひいてしまうこともあります。

春風邪をひく時期には、まだまだインフルエンザも流行しています。
本ページでは春風邪の主な症状や治し方などから、2017年~2018年のインフルエンザの特徴、どんなウイルスが新たに登場しているかという東大研究チームなどの発表などをまとめました。
簡単に自宅でできる、春風邪やインフルエンザの撃退法などもご紹介していきます。

春風邪の特徴

冬至を過ぎて1日がだんだん長くなってくると、ついつい体調管理に気のゆるみがでてくることもあります。
そんなときに春風邪にかかりそうになったら、初期症状のうちに手を打っていきたいものです。

春風邪の症状

春風邪のひき始めに見られる代表的な症状は、咳です。
昼間に気温が高くなる日でも朝晩は冷え込みますので、その際に肺に冷気が入り込みやすくなります。
ウイルスが肺に付着し増えると、咳という形で症状が現れます。
咳がたくさんでるようでしたら、春風邪のひき始めかもしれないと考え、早めに対策を取るようにしてください。

春風邪をひかないための予防法

春風邪をひかないために、以下のことを実践して予防を行いましょう。

  • 人ごみに出かけるときは、マスクを着用する
  • 家に帰ったら、うがい手洗いを必ず行う
  • シワになりにくく軽量で持ち運びに便利なカーディガンなどの上着を1着用意し、外出時には携帯する
  • 加湿器を利用するなどして、室内の湿度を保つ

春風邪の治し方

春風邪をすでにひいてしまった、咳やのどの痛みが長引くという場合は、ぜひ以下の治し方を実践してみてください。

  • 食生活が水分補給にばかり偏りがちになるので、固形物も摂るように心掛ける
  • 春風邪が長引くという方は身体が十分に休息できていないことが考えられるので、いつもより長く睡眠時間を確保する

かぜをひいて食欲が低下していると、ついついセリーやスポーツドリンクなど手軽に摂りやすいものが増えてしまうものです。
そうなると十分な栄養が補給できていないことがあり、エネルギーが足りなければ、春風邪が長引く原因になります。

春風邪をひいてから3日経過しても症状が改善されないようでしたら、医療機関で診てもらってください。
春風邪だと思い込んでいたのに、他の疾患の症状だったということも考えられます。
熱がでていないから大丈夫、咳ぐらい放っておけば治るなどと安易に自己判断することなく、3日経っても回復しないときは正しい診断と治療を受けましょう。

インフルエンザが猫から人にうつる?


東京大学などが2017年末に行った発表によると、昨冬アメリカのニューヨーク市にて猫同士の間で大流行した鳥由来のインフルエンザウイルスがあり、それが哺乳類の呼吸器で非常に多く増殖するよう変わっていたことが確認されたとのことです。

2017年日本では猫ブームとなりましたが、国内のみならず猫と人間は接することが多い生き物なので、人間にもネコインフルエンザが流行しうるといわれています。
ニューヨーク市にある動物保護シェルターでは、昨冬収容されている500匹を上回る数の猫がインフルエンザに感染しています。
このシェルターで猫たちの治療に当たった獣医師にもインフルエンザがうつり、軽度ではあったものの症状が現れました。

研究チームがネコインフルエンザウイルスの分析にあたったところ、確認されたウイルスはアメリカで鶏肉が流通する市場で発見された鳥インフルエンザウイルスが変化を遂げ、猫の肺、気管、鼻で非常に増殖するようになっていたのだと伝えています。

動物実験が行われ、感染している猫と他の猫が直接触れることがなくても、くしゃみや咳などによって飛び散ったウイルスを吸い込むなどしてうつる飛沫感染をしているとのことです。
人間と同じような反応をインフルエンザウイルスにするフェレットの場合、接触しただけでウイルスがうつることが確認されました。
現時点では、このインフルエンザウイルスに感染した猫もフェレットも軽度の症状ですんでおり、抗ウイルス薬のリレンザやタミフルが効果を発揮しています。

この研究チームの東大医科学研究所河岡義裕教授によれば、新型インフルエンザの出所を調査するのは主に鳥類ですが、人間に感染し流行しうるネコインフルエンザウイルスも今後は監視していかなければならないだろうということです。
こちらの研究結果の詳細は、アメリカ疾病対策センターの専門誌に掲載されています。

2017~2018年のインフルエンザワクチン

2017~2018シーズンの流行を想定し、毎年異なるインフルエンザワクチンが製造されています。
国立感染症研究所や厚生労働省が別の地域で起きたインフルエンザの流行や状況の傾向をひも解きながら、毎年予想を出しています。

2017~2018年のインフルエンザワクチン株は、NIID国立感染症研究所が以下の4種類を発表しています。
・A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)
・A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
・B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)
・B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)

インフルエンザの症状と予防接種について

接種のタイミング

インフルエンザを防ぐには、やはり予防接種を受けるのが効果的です。
2017年~2018年に流行すると予測されるインフルエンザのワクチンは、すでに2017年10月1日から予約受付がされおり、接種の開始は毎年10月末以降です。

いつワクチンを接種したらいい?

ワクチンを接種したら、いつまでもそのインフルエンザウイルスへの免疫が着くというわけではありません。
有効期間があり、効果が現れるのは接種してからだいたい2週間後、効果がなくなるのは5か月後くらいです。
ということは、接種のタイミングが早すぎても逆に効き目が早く切れてしまい、インフルエンザの流行がまだ続いている期間に免疫がなくなってしまうことも考えられます。
これらを踏まえてワクチン接種に最適なタイミングは、早くても2017年の10月末から12月上旬あたりといえるでしょう。

大人と子供で異なる接種回数

大人は1回予防接種を受ければ免疫が身に着けられますが、13歳未満の子供は2回受ける必要があります。
立て続けに受けるのではなく、初回から2回目までには2週~4週間の間隔をあけなければなりません。
例年のインフルエンザが流行する時期を考えると、初回の予防接種は遅くとも11月中旬までに受けることがベストだったということになるでしょう。

注射以外のワクチンはあるか

感染症の予防接種というと、注射のイメージが定着しているのではないでしょうか。
確かに、2017年~2018年のインフルエンザワクチンは注射タイプのみに限定されていますが、これまで別のタイプも開発されてきました。

皮膚に貼ることによってワクチンを体内に吸収させるタイプ、服用するタイプ、鼻から吹き付ける点鼻タイプなどです。
どうしてこれらが普及していないかといえば、しっかりと予防効果が得られることと安全面の観点から、これまでの注射タイプほどの効果が証明されていないためです。

インフルエンザの治し方

インフルエンザの治し方は、医療機関にて薬が投与されます。
ラピアクタ、イナビル、リレンザ、タミフルなどの薬は、細胞からインフルエンザウイルスが飛び出すのを予防します。
アビガンなどは、インフルエンザウイルスが細胞の中で増殖しないように予防する薬です。

春風邪もインフルエンザも撃退する方法

かぜやインフルエンザの予防や治し方として、厚生労働省は十分な休養を取ることと栄養補給をすることの2つを推奨しています。

発症と睡眠の質の関係

本来人間の体には、ウイルスや細菌を撃退する抵抗力が備わっています。
この抵抗力は、眠っている間に維持され、さらに強化されることがわかっています。
質の高い睡眠が取れていない、ショートスリーパーである、眠ってもすぐに起きてしまうということを一晩に繰り返しているなどの状態が続いていると、抵抗力は低下していきます。
そのため十分に睡眠が取れていないと春風邪やインフルエンザを発症する可能性が高くなりますし、かかった後もなかなか完治せずに長引く傾向があります。

春風邪やインフルエンザにかかった経験のある方は、その最中はとても眠かったという記憶がないでしょうか。
発症期間中に睡眠欲が増すのは、免疫機能とかかわっています。
サイトカインと呼ばれる物質があり、ウイルスをやっつけようとする細胞やウイルスに感染している細胞から検出されています。
このサイトカインという物質は熱に弱いウイルスを死滅させようとし、そのときに体温を上昇させる性質があります。
また、ウイルスを撃退しようとする作業のためにその他の機能を中止することから、体を休息させたいので睡眠欲が増します。

成長ホルモンを増やして春風邪撃退

成長ホルモンというと育ち盛りの子供に分泌されるホルモンだと想像されるかもしれませんが、成人になってからも成長ホルモンは分泌されています。
日中に受けた傷を修復させるなどの役割が成長ホルモンにはあることから、いくつになってもダメージを補うために分泌されています。

寝る子は育つといいますが、成長ホルモンの働きを知ればこの言葉が科学的にも間違いではないことがわかります。
睡眠は浅い眠りと深い眠りを一晩に何回も繰り返していますが、就寝してから1回目の深い眠りの最中に成長ホルモンは大量に出ています。
成長ホルモンは身体の発育に大きな役割を果たすことから、分泌量が多くなるほど育ち盛りの子供は大きく育ちます。
成長ホルモンの分泌量は思春期以降は減少するものの、成人も疲労回復や細胞修復に重要な役目を持ち続けています。

睡眠のリズムと成長ホルモンはかかわりが大きいため、ある程度の睡眠時間が確保されていることが重要です。
睡眠時間の前半に血中濃度が高くなるときがあり、しっかりと眠ることができていなければこの数値が低下します。
これにより昼間にダメージを受けた細胞が十分に修復されなくなりますので、体内にウイルスが入り込みやすくなります。
発症した春風邪やインフルエンザが長引くのもこのためです。
体の免疫機能を低下させず、たっぷりの成長ホルモンを分泌させるためには、質の高い睡眠を取ることや睡眠時間の確保が大切になります。

睡眠と免疫の関係

春風邪やインフルエンザを撃退するためには、体内の免疫機能が十分に発揮されなければなりません。
何週間ものあいだ動物に全く睡眠を取らせないという実験が行われ、その結果1匹も生き残ることができませんでした。
この実験で亡くなった動物を解剖した結果、菌が体内で増殖しており、敗血症が死因結果だったということです。

外部から侵入する菌を撃退して体を保護する免疫機能は、睡眠が阻害されることから、細菌が腸から入っているのをブロックできなくなるからです。
あくまでも動物実験の結果であり、人間で試されることは決してない話です。
同じ実験は行われませんが、かつて長期間軍隊の訓練によって十分な睡眠時間が確保されなかったことがあり、その際には風邪を発症しやすくなったという事実がありました。
こうした事実からも、睡眠が不足すると体内の菌が増えて健康被害を増やすリスクが高まることが想像できます。

春風邪対策には基本の徹底から

春風邪の予防対策はやはり日常的にうがい手洗いを行うことを基本とし、咳エチケットも忘れないようにすることです。
春かぜを引いている人と直接接触する機会がないとしても、公共の物を触れるときには注意が必要です。

エレベーターのボタンやドアノブ、手すりなどに触るのはいいのですが、洗浄しないままで鼻や口に触れればウイルスが体内に侵入してしまう可能性がでてきますので気を付けてください。
インフルエンザは予防接種でワクチンによって免疫を身に着けておけば、感染しないようにしたり、かかったとしても重症にならないよう防ぐことができます。
できることをしっかり行うことで、春風邪を寄せ付けずに健康を守りましょう。

スポンサードリンク

スポンサードリンク