低体温症は肩こりや風邪をひきやすくなる等の危険があるため、原因を知っておき低体温症の対策をしましょう。

低体温症には誘発(ゆうはつ)性と偶発(ぐうはつ)性低体温症というのがあります。
誘発性低体温症とは手術等で冷やす方法で、低温自体が病気ではありません。

偶発性低体温症がいわゆる病気のような症状のものです。
健康な人がなるケースとして、津波被害や登山などで体の温度が極端に下がる場合が多いです。

ですが、冬期間には子供や高齢者が部屋の温度等が原因で低体温症になってしまうこともあります。
室温を高めたり運動することが低体温症対策につながります。
低体温症になりやすい人は注意しましょう。

偶発性低体温症になりやすいのは、次のような人たちです。
1.お年寄り・小児
2.栄養不足や疲労
3.水分不足
4.糖尿病・脳梗塞など神経の病気がある人
5.ケガをしている人
出典 テルモ体温研究所(http://www.terumo-taion.jp/health/teitaion2/02.html)

低体温症とは

体の中心部が35度になるのが医学的な低体温症です。
正常の人が熱を測っても、測定方法が悪くて35度以下になることもあります。
そのため低体温症ではないのに低体温症と誤って認識している方もいます。

冷え性との違い

低体温症と冷え性は同じと思う方もいるかもしれません。
冷え性は主に手足が冷たくなりますが、低体温症は手足の温度が下がらないことがあります。
手足や内蔵・全身等冷える場所は様々ですが、冷え性の中でも全身や内蔵が冷える症状は低体温症といえます。
同じような症状ではありますが、正しくは冷え性の中の1つとして低体温症があります。

正しい脇での体温の図り方

体の様々な場所で測定する方法がありますが、脇の下で測るのが家庭での一般的な測定方法です。

食事・入浴・運動・帰宅後は30分おいてからにします。
脇の汗はしっかり拭き取り、体温計は角度が脇に対して30度位になるようにしてはさみ、しっかりと脇を閉じます。
この時に開いてしまうと温度がぶれてしまいます。
肘を脇に密着させ、手のひらを上向きにするとしっかり脇が閉じます。
空いているもう片方の手は肘を軽く抑えます。

どのような症状が発生するか

体内の中心が35度になると、1度下がるだけですが様々な症状が発生します。
神経・血管・呼吸・筋肉、それに代謝という体の中の栄養をエネルギーに変える働きにそれぞれ影響があります。

  • 神経:意識がはっきりしない、無関心になる
  • 血管:手や足にある細い血管である、抹消血管が収縮する
  • 呼吸:呼吸の量や数が増加する
  • 筋肉:激しく震える
  • 代謝:酸素やエネルギーの消費量が増加し、通常の3〜6倍程になります。

寒い場所でこれらのような症状が出たら、低体温症を疑いましょう。

低体温症と頭痛

低体温症の症状の中には頭痛はあげられていませんが、体の血流が悪くなくために頭痛が発生する場合もあります。
他にも風邪をひきやすくなったり、血流が悪くなり肩こりが発生しやすくなったりします。

低体温症になってしまう原因とは

普段の生活で起こる場合、主には原因は4種類に分けられます。

  • 寒冷環境
  • 熱喪失状態
  • 熱産生低下
  • 体温調節能低下

寒冷環境

周りの気温が低いことが原因で、部屋の温度が低かったり、寒い外で長時間働くという方は注意が必要です。

熱喪失状態

体の熱が何らかの外的理由で奪われてしまうものです。
アトピーなどの皮膚疾患、その他の病気が原因で起こります。

熱生産性低下

体でつくられる熱量が減ってしまうもので、栄養不足が原因です。

体温調節機能の低下

本来人間の体は体温を調節するようになっていますが、それが低下してしまうものです。

早朝ランニングにも注意

日々ランニングしている人などは、元々体脂肪率が低くなっていることで低体温症になりやすい場合もあります。
特に風が強い、雨や雪が降っている、日差しがないなどの場合は注意しましょう。
一番は室内の運動に切り替えることですが、どうしても走るという場合は重ね着をして、肌が直接出ないようにしましょう。

過度の飲酒

酩酊、つまり酔っ払っていることが低体温症の原因となっているケースも少なからずあります。
寒い地域で泥酔状態で外で寝ていたり、低体温症の重症な症状がでて死亡してしまうこともあります。

病院での診断方法、治療

病院での診察では、サーモグラフィを使ったり問診で低体温症と特定します。
問診では生活状況やストレス、睡眠の状態等を確認します。
もし対策方法をとっても体の冷えが改善しない場合は、体温調節している甲状腺(こうじょうせん)ホルモンが低下している場合があります。
病院での治療が必要なので、内科を受診しましょう。

重度の治療方法

通常は体を暖めるなどの方法で対処しますが、重症の場合には病院で治療をする必要もあります。
主な方法としては温めた酸素を体に送ったり、管を使って血液や腎臓、膀胱などに暖めた液体を送るなどの処置があります。

対策と改善方法は

寒い季節の対策として、温度や運動、そして暖かくなりやすい食事をとるという方法があります。

部屋の気温を高めに

燃料代節約のために室温を下げることもあると思いますが、低くても20℃位に設定しましょう。
特に寝室は温度が低くなりがちですので、しっかりと温めておきましょう。

定期的な運動

運動をして筋肉をつけることで、体が熱をつくりやすい体になります。
特に筋肉は下半身に多くあるので下半身を鍛えるのが大切です。
ウォーキング、室内であれば体操等を行いましょう。

食事に気をつける

暖かい飲み物をとることで内面から温めます。
ですがお茶やコーヒー、紅茶にはカフェインが含まれており、尿を出しやすくしてしまいます。
体から水分を出すと熱が下がってしまいますので、コーンスープやホットミルクなどが良いです。

アルコールは血管が広がって熱が逃げやすくなってしまいますので、控えめにします。
しっかり食事をして栄養をとることも大事です。

体を温めやすい食材としては、下記のものがあります。

  • ショウガ
  • ネギ
  • にんにく
  • 大根
  • じゃがいも
  • カボチャ
  • ごぼう
  • 玄米
  • みそ
  • 玉ネギ

熱生産を高める栄養

肉類・魚介類や大豆などでたんぱく質、また野菜でビタミン類を多めにとることで、熱の生産性を高められます。
ですが偏った食事ではなくバランス良く取る必要がありますので、普段の食事で1品2品、これらを加えてみるように心がけることが大切です。

しっかりと服装は万全に

外の仕事の場合などは、暖かい環境をつくることが出来ません。
重ね着をして、マフラーや手袋などは必ず着けておき防寒対策はしっかり行いましょう。
また自宅に帰ったらしっかりと暖めることも大切です。

喫煙は避ける

タバコは血管を縮めてしまい、体を冷えやすくしてしまいますので出来るだけ避けましょう。

夏に発生する低体温症

低体温症は冬だけではなく夏にも発生する場合があります。
例えば急な雨が降ってきて長時間濡れた状態が続くと、体内の温度も下がってしまうことがあります。
これは特に子供や高齢者がなりやすいです。
震えや寒気、顔色が悪くなってきたら要注意です。

急な雨の対策

急な雨にうたれた場合、適度に雨宿りをしましょう。
自宅に帰ったらバスタオルでしっかりと拭いて暖かい飲み物を飲みます。
その後は脇の下やお腹など太い血管がある部分から徐々にゆっくりと暖めます。

登山や津波被害で発生した際の救急法

登山や津波被害でも低体温症になることがあり、重度の場合は脳などに後遺症が残ることもあります。
様子がおかしいと感じたら、早めに対策をとりましょう。
基本的な処置としては雨の場合の対策と同様で、しっかりと濡れた体を拭き乾いた服に着替えます。

B: 低体温症の基本治療
1.さらなる熱喪失を防ぐ
a.地面からの保温、遮断
b.風をよける、濡れた衣服を脱がす(シェルター内で)
頭首を含めた着衣
湿気からの隔離(大きなゴミ袋など)
温かい環境への移動
出典 山岳医療情報(http://www.sangakui.jp/medical/alaska/alaska04.html)

体を暖める際に湯たんぽがあれば良いです。
湯たんぽがない場合はタオルをお湯で濡らして、ビニール袋に入れると即席でつくることも出来ます。

夏も冬も寒くなったら対策を

暖房費の節約や、寒い時期のマラソン等を行っている方は充分に注意をして、体を暖める対策を行いましょう。
しっかりと気温や状況に合わせて体を温めておけば、通常は低体温症にはなりにくいですが、なかなか改善されない場合は病院で受診することも必要です。

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