冬はメタボリックシンドロームが増加傾向にあります。
メタボリックシンドロームの種類として、高血糖、高血圧、脂質異常症(ししついじょうしょう)があります。
冬場はこの中でも特に高血圧になりやすい時期です。
主な原因は寒さ、運動不足、アルコールです。
冬に高血圧にならないための対策をとり、高血圧を予防しましょう。

血圧が高いと言われたことがあるけれど、何も症状が出ていないから大丈夫と楽観的に考える方も多いです。
ですが高血圧とは、体全体に栄養を送る血液に異常が発生している状態ですので、とても危険な病気です。

高血圧の怖いところは高血圧時の症状だけではなく、高血圧が原因で合併して起こる病気がとても危険な病気というところです。

高血圧の症状、つながる病気

高血圧となる数値は最低90、最高140となります。
高血圧の初期症状は自分で気が付きにくいものです。
そのため普段から血圧に気をつけていたり、検診を行うことが早期発見につながります。

初期症状

まず頭痛や肩こり、疲労感があります。
急激な症状ではなく、少しずつ症状が出てくるために加齢が原因と思い込んでしまうこともあります。

中期症状

進行してくると、手足のしびれや足のむくみが現れます。
他には階段や坂道での息切れ等もあります。

高血圧が原因の病気

高血圧とは血液を通している血管に高い圧力がかかった状態です。
負担がかかると、血管が固くなってしまう動脈硬化という症状につながり、この動脈硬化が原因で他の病気につながります。

高血圧の状態をそのままにしておくと、下記の合併症につながります。

  • 脳卒中(のうそっちゅう)
  • 心筋梗塞(しんきんこうそく)
  • 腎臓病(じんぞうびょう)
    これらが発症しやすい病気で全て命の危険が伴うものです。

脳卒中は脳の血管が詰まったり出血する病気の総称で、突然急に症状が襲ってくることがあります。
心筋梗塞は心臓周りの血管が詰まったりして、心臓に血液がいかなくなる病気です。
腎臓病は体の血液を綺麗にする機能が悪くなってしまうものです。
腎臓病になると、体の塩分や水分の排出がされず高血圧の原因になるという悪循環になってしまいます。

冬に高血圧になる原因とは

冬に高血圧になる原因は、主に寒さ、運動不足、塩分摂取の増加が原因です。

体温の低下

冬は季節の中で一番寒い時期ですので、体温が低下しがちです。
体温が低下すると体は自然と冷えないような働きをします。

その体の働きの1つとして、体温を発散しないように血管が収縮されるというのがあります。
血管が収縮すると、血管が狭くなるため血圧が上がります。
特に抹消(まっしょう)血管という体の中でも腕や足なと外側に位置する血管に特に症状が出やすいです。

運動不足

冬は夏に比べて運動する機会が減ります。
野外のレジャー遊び等の機会がなくなったり、また普段ウォーキングをしている人も、寒いためにやめてしまうことも多いです。
寒さを避けることは大切なことですが、運動量が減ることにより血圧が上がってしまいます。

年末年始のお酒

冬というより年末年始時期にあたりますが、飲み会のシーズンでお酒が増えます。
アルコールを大量摂取すると血圧は増加傾向になります。
更にお酒のつまみとして塩分を接種する量が増えることも高血圧の原因となります。

寒い冬の高血圧対策方法

これらの原因を踏まえ、しっかりと対策をとることが重要です。
特に寒さの対策は少しの意識から対策することが出来ます。

防寒をしっかりと

基本的なことですが、マフラー・手袋・暖かいジャンバーを着て体温低下を防ぎましょう。
休みの日に散歩をする時は出来るだけ一番温度が高い日中に行うのが良いです。
運動も大切ではありますが、当然寒い中のウォーキングは体を冷やしてしまいます。
外の運動を行うのは気温が暖かい日だけにして、寒い時には室内で体を動かすよう心がけましょう。

暖房は部屋全体を暖めるものを使う

冬にストーブを使わず、こたつので乗り切る方もいます。
ですが、こたつは下半身は暖めることが出来ても上半身は暖まりません。
可能であれば部屋全体を暖かくするストーブを使用しましょう。
ストーブがない家庭であれば、上着はしっかりと着るように心がけます。

家の中の寒い場所にも注意

外では暖かい格好をする方は多いですが、家の中でも注意が必要です。
家の中で特に冷えやすい場所として、トイレ・玄関・廊下があります。
これらの場所を暖めておくのが一番ではありますが、暖めるのが難しい場合には移動時に工夫しましょう。
寒い場所に移動する時には、ひとつ上着を着る、靴下を履く等の対策が良いです。

脱衣所やお風呂場も、入る直前には非常に冷えている場所です。
湯船に入る前、脱衣所はストーブ等で、浴室内は少しシャワーをあらかじめ出して暖めるのが良いです。


出典 リンナイ株式会社(http://rinnai.jp/products/bathroom/br_hotdryer/hot)

手足には注意

体の中でも手や足は神経や血管が細いため冷えやすい場所です。
特に外出する際に手袋を着用しない方もいます。
厚手の手袋や靴下を着用し、特に手足には注意して防寒しましょう。

防寒以外の対策

冬は寒さの対策が一番ですが、その他にも原因となる要素があります。
食事、運動も意識して改善することが大切です。

食生活を整える

食事をする際には塩分を控えましょう。
付き合いで酒の機会はどうしても減らすことが出来ない場合もあると思います。
飲み会で塩分のあるものを摂取する時は、朝ごはんや昼ごはんで塩分を避ける等の工夫をしましょう。
ラーメン等の麺類は汁に塩分が多いので、全て飲まずに汁は残すようにするのも良いです。

運動を心がける

日々体を動かすことを心がけましょう。
できれば外に出るマラソン等ではなく、部屋で出来るストレッチ等がおすすめです。
建物でエレベーターを使っている方は、階段に変えるだけでも運動効果があります。
寒いからと全く何も運動しないのではなく、少しだけでも体を動かす機会をつくりましょう。

ストレスをためないように

強いストレスを感じることでも血圧は上がります。
寝る前にはゆっくりとお風呂に入ったり、マッサージ等でリラックスを心がけましょう。

起床前後は深呼吸を

一日の中でも血圧は変動します。
特に起床時は急激に上がる時です。


出典 松原医院(http://matsubara-clinic.jp/original12.html)

起きたら布団からすぐ出る前に、深く深呼吸を5〜10回行うと、血圧の急上昇を抑えられます。

こまめな血圧数値測定

日々、こまめに血圧の数値を測ることで高血圧の状態の時に気付くことが出来ます。
自分で血圧計を購入するのも良いですし、いまでは健康ランドや銭湯でも血圧計をおいてある場合があります。
1日の中でも血圧は変動するので、計測は同じ時間に行います。

高血圧対策に良い食べ物

高血圧はどんな食事をとるかがとても重要です。

食事で重要なのは、DHAとEPAというものです。
DHAはドコサヘキサエン酸、EPAはエイコサペンタエン酸のことを指します。

DHA・EPA

脂質、つまり油の成分は大きくわけて2種類あり、体の中で固まりやすいか、固まりにくいかで分けられます。
DHA、EPAはどちらとも体の中で固まりにくい種類の脂質になります。
その中でも血管を広げて血液の流れを良くする働きがあります。
サンマ、サバ、イワシ等魚の油に多く含まれます。

カリウムで塩分を排出

カリウムは体の塩分を排出する働きをします。

カリウムが含まれている製品は以下のものがあります。

  • 牛乳
  • 果物類
  • 豆類
  • 野菜類
    特にほうれん草、バナナ、納豆、ひじき等はメニューの一品にも加えやすいです。
    また納豆は血液をサラサラにする働きがあり、血栓を溶かす効果があります。

極端な食事はさける

紹介した食事でも、それらだけ摂取していれば良いということではありません。
栄養が偏り不健康となってしまうことも考えられますので、少し意識してメニューの中で一品を変えるようにしましょう。

取りすぎると悪い食べ物

高血圧を悪化させる食べ物もあります。
主に血液の中で固まりやすい油を含むものが、動脈硬化につながり悪化する可能性があります。
これはバターやマーガリンに含まれており、使用した洋菓子は注意する食品です。

塩分を多く含む醤油は、食べ物にかけずに少しつけるだけにしておくと、摂取する塩分を減らせます。
醤油をポン酢に変えることでも塩分を減らすことが出来ます。

高血圧に関する市販薬

高血圧に関しての薬としては以下のものがあります。
市販されている薬は、高血圧の改善ではなく予防という効能ですので、薬を飲んでいれば大丈夫ということではないので注意しましょう。
すでに高血圧で病院にかかっている方は、市販薬を自己判断で薬を摂取せず、医師に相談してからにしましょう。

医薬品

米田薬品株式会社が製造しているセルペロイシン錠です。
効能は高血圧症の緩和、動脈効果の予防です。
諸種高血圧症の治療の場合は2錠を1日2回です。
第1類医薬品ですので対面販売、もしくは通販であればメール等で薬剤師と対応の上購入する薬品になります。

サプリメント

高血圧を改善するのでなく、正常な血圧を維持する機能性表示食品があります。
大正製薬株式会社が製造するナチュラルケア粉末スティックヒハツです。
正常な血圧を維持する、ヒハツ由来ピペリンという成分が含まれます。

予防意識と血圧チェックが大切

冬は様々な要因で高血圧になりがちです。
なかなか気が付きにくい症状の高血圧は、普段から血圧測定することが一番の予防法とも言えます。
食事や温度の寒い場所に気をつけて、日々血圧に注意しましょう。
血圧が高い時期が続いていたら、症状が出る前に病院で診てもらいましょう。

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