もしかしたら痔になったかもという症状が現れたとき、あなたならどうしますか。
他の体長不良と比べて、少し友人か家族などに相談しにくいということはないでしょうか。

誰にも相談することができなくて困ったときは、ぜひ本ページをご覧になってみてください。
痔にはいぼ痔(痔核)、痔瘻(じろう・あな痔)、裂肛(切れ痔)の主に3種類があります。
いぼ痔にはさらに内痔核(ないじかく)と外痔核(がいじかく)という2種類がありますので、代表的な種類はこの4タイプになります。
すぐに病院で受診できないときなど、どの種類の痔にかかっているか自己判断の目安を知ることは大切です。

それぞれの発症原因を自覚できてこそ、生活習慣の見直しができ、再び辛い症状に見舞われないよう効果的な治療を施すことができるというものです。
これらの中からその方がどの種類の痔にかかっているかにより、対応も違ってきます。
適切な治療をして1日でも早く痔の症状を改善させるために、ぜひ本ページを読みすすめてみてください。

いぼ痔の2種類の特徴

3種類ある痔の中で、一番患者さんが多いのがこのいぼ痔です。

内痔核とは


引用元: 室谷クリニック(http://www.murotani-clinic.com/)

ヒップには静脈叢(じょうみゃくそう)と呼ばれる部位があり、肛門を閉じさせる働きを担っているクッションのような部分で、多くの静脈血管が集中しているところです。
この静脈が鬱血(うっけつ)を引き起こし、それによって膨らむと痔核を発症させます。
内痔核は直腸粘膜と、肛門上皮という肛門縁より2~3cmくらい奥に位置する部分との境い目にある歯状線よりも内側に発症する痔核のことです。

外痔核とは


引用元: ヒサヤ大黒堂(https://www.hisayadaikokudo.com/)

外痔核は、肛門から歯状線よりも外に発症します。
外痔核の中でも血栓性外痔核とは、血まめが肛門より外にできるものをいいます。

内痔核と外痔核の発症原因

同じいぼ痔でも、内痔核と外痔核とでは異なる原因から発症します。
全ての痔に共通する原因は、下痢や便秘などにより大きな負担を肛門にかけてしまうことです。

便秘になると、お通じがいいときに比べてより大きな負担でいきむことから、肛門部分がうっ血するので、いぼ痔や痔核を発症させます。
ちなみに、肛門部の上皮に亀裂が生じたものが切れ痔(裂肛)です。
傷口から雑菌が侵入すれば、炎症につながりますので注意が必要です。

下痢になることが癖になっていたり水っぽい水様便になるとき、肛門へ瞬間的に大きな力がかけられることから、肛門部の上皮部分の負担もそれに比例します。
これによりいぼ痔や切れ痔を患いがちになり、場合によっては感染することから炎症の症状を発症させ、あな痔につながるケースも考えられます。

内痔核になる原因

いぼ痔の内痔核を発症させる最多の原因は、便秘が繰り返されることにあります。
排便のためにトイレで長い時間同じ姿勢を続けることや、強くいきむ時間が長いこと。
さらに女性の場合は、出産や妊娠などから内痔核が引き起こされる可能性もないわけではありません。

外痔核になる原因

ストレスや体を冷やすこと、下痢、便秘、長い時間同じ姿勢を続けていることなどが原因で生じます。
デスクワークで何時間も座りっぱなしでいたり、仕事で1日中歩き回っているなどの方は要注意です。

いぼ痔2種類それぞれの症状

内痔核と外痔核とでは、正反対の症状がでます。

内痔核の症状

痔というと、痛みやかゆみを伴うイメージがあるかもしれません。
直腸と同様で、歯状線から口側(直腸側)は自律神経で支配されていることから、痛くないという性質を持っています。
痛いという感覚がないことから、痔核が肛門から飛び出したり、トイレで大をするときに出血するなどしてから、初めて痔だと認識する場合が多々あります。

痔核が肛門から飛び出してもその瞬間に痛みがありませんので、異物感や肛門から何かが出たという感覚から体の異変を自覚します。

外痔核の症状

歯状線から肛門側というのは他の部位に皮膚と同様の神経(体性神経といいます)で支配されていることから、激しい痛みを伴います
痛烈に痛いだけでなく、患部が腫れてしまうケースも少なくありません。
慢性的な便秘症状にお悩みの女性がかかりやすいタイプのいぼ痔です。

いぼ痔以外の2種類

痔瘻や裂肛も、痔の種類です。

痔瘻(あな痔)

痔瘻は、ストレスで免疫力が弱まることや下痢などにより発症します。
肛門周りの皮膚に、痛みを伴い中に膿を含んだ腫れの症状が現れます。
患者さんによっては、発熱するケースもあります。

痔瘻ができてしまったら、何回も発症する癖がついてきます。
他の痔の種類とは異なり、痔瘻の場合は医療機関で診てもらい手術で治療する必要があります。

裂肛(切れ痔)

硬化した便を押し出そうとするときに、患部が裂けることが多くの原因です。
下痢が習慣になってしまっている場合も、裂肛になりやすくなります。

裂肛の症状は、発症する場所が歯状線から肛門側にある上皮であることから、すぐに痛みを実感します。
排泄をするときに、出血や強烈な痛みを伴うでしょう。

できたばかりの当初は裂け目が浅かったのが、裂肛がクセになっていくことで炎症を発症させます。
炎症になった結果、肛門狭窄(きょうさく)と呼ばれる肛門が狭まってくる症状や潰瘍、ポリープが裂肛の外側にできるなどしていきます。

市販薬によろるいぼ痔の治し方

いぼ痔かなと思ったら、病院で治療するには何科を受診すればいいかというと肛門科になります。
ただ、まずは市販薬を試してみたいという場合は、以下の種類があります。

内服薬

市販薬の内服薬は、炎症抑制、止血効果、鎮痛作用などの有効成分が用いられています。
漢方薬の場合は配合されている生薬の効き目から、いぼ痔を治療できるのと同時にお通じも改善できますので、目的に合わせて試してみてはいかがでしょうか。

外用薬

いぼ痔の外用薬は、主に以下の3タイプがあります。

  • 坐剤 ── 患部が肛門の内側に位置する痔(内痔核など)に向いています
  • 軟膏 ── 反対に外側に位置する痔(外痔核や裂肛など)におすすめです
  • 注入軟膏 ── 肛門の内外にできた外痔核や裂肛、内痔核などに使用できます

例外的な痔瘻

さまざまな種類がある中でも痔瘻は、自然治癒やセルフケアでの治し方では効果がでません。
基本的に医療機関を受診し、治し方としては手術になります。

手術のスタイルはどの病院でも同じというわけではなく、新しい術式では糸に薬剤を含ませたものを用いて行い、切開しないスタイルも登場しているとのことです。

食生活の改善による治し方

食生活の中身は、いぼ痔に大きな影響を与えます。
毎日の積み重ねですし、今日からすぐに始められる方法ですので、ぜひ実践してみてください。

乳酸菌を摂ろう

乳酸菌を摂ることは、いぼ痔の改善に効果的です。
整腸作用があるためですので、乳酸飲料、ヨーグルト、オリゴ糖、乳糖などを毎日の食生活に取り入れてみてください。

ヨーグルトはサラダのドレッシングに加えて作るなど、レシピの幅が広い食品の一つです。
オリゴ糖は煮物などを作るとき、砂糖の代わりとして摂取することができます。
乳酸飲料はコンビニなど身近なお店でいつでも手に入りやすいのが魅力です。
一人暮らしの男性なども、毎日コツコツ続けやすいのではないでしょうか。

香辛料やアルコールは控えめに

いぼ痔の症状が改善されてない時期は、特に香辛料やアルコールは控えめにされることをおすすめします。
体にとって香辛料やアルコールは刺激物となりますので、肛門も刺激を加えることとなり、うっ血症状につながります。
うっ血させるということは、改善するどころかさらにひどくなることです。

アルコールよりも特に控えていただきたいのは香辛料です。
香辛料がお好きな方は他のスパイスで味を補ったり、食材そのものに辛味成分のあるものを使ったメニューにチャレンジしてみたりなど、できるだけ摂取量を抑えていきましょう。

朝ごはん抜きの食生活はNG

朝ごはんを食べない現代人は多いですが、いぼ痔が改善するまでだけでも、少し食べるようにしてみてください。
朝食を食べることでどのくらいいぼ痔の具合が改善されるかが実感できれば、次第に毎日でも食べたくなるはずです。

朝起きたばかりのときは、就寝前に食べたとしても何時間もお腹に食べ物を入れていません。
ということは、自然と胃の中は空っぽな状態になっています。
空っぽな胃に食べ物が入ることは、胃の先につながっている腸を活性化させてくれるので、お通じが来るようになります。

腸に刺激を与えるその他の方法としては、起きたばかりのタイミングでコップ1杯の冷えた牛乳または水を飲むというものもあります。
お通じをよくするということで炭酸水が注目されていますが、中に何もない胃袋に炭酸水を流し込むと、胃にとっては負担となることもあります。
刺激になっているような場合は、起床直後ではなく食後などにお飲みになることをおすすめします。

食物繊維を食べよう

便秘解消には食物繊維がいいとよく耳にします。
食物繊維も偏らないよう、バランスを考えていろいろなものを摂るようにしたいものです。
食物繊維を摂取すると腸の中で水分を吸収して膨張しますから、丁度よい硬さへと柔らかくしたり、かさを増えさせる働きがあります。

特に食物繊維を効率的に補える豊富な食材は、こんにゃく、ドライフルーツ、きのこ類、海藻、豆類、イモ類、野菜などです。

排便時の注意点

排便のときというのは、どうしてもヒップに負担がかかりがちになるものです。
痔を発症させない、発症したとしても現状より悪くさせないために、以下の4つのポイントに意識してみてください。

清潔にキープする

排便を終えたあとは、優しい力でお尻を拭くように心掛けます。
入浴や座浴を行ったり、シャワートイレを毎回用いるなどするようにしてください。
肛門清浄剤が市販されていますから、そういった用品を活用するという選択肢もあります。

トイレでは用を足すだけに

トイレは落ち着く空間だということで、よくトイレで書籍や新聞を読むという方がいますが、いぼ痔にはよくありません。
いきむ時間が長ければ長いほど肛門には負担となりますので、目安としては便意が起きてトイレに入ってから3~5分程度が理想的です。

便意を感じたら逃さない

便意を感じたとき、先延ばしせずに用を足せることがいぼ痔の予防や改善につながります。
仕事や家事、育児などで便意が起きたときにすぐトイレへ行けないという状況の方も多いでしょう。
それが習慣化されてしまい、お休みの日や休憩時間などまでもガマンしてしまうという方が少なくありません。
時間の自由が利くときだけでも、便意が起きたときにすぐ用を足す習慣をつけてみてください。

ガマンすることが定着化してしまえば、やがて便意の感覚が鈍くなっていきます。
便意を感じにくいということは、排出されない便がその分腸内に長くとどまっていることになります。
便の中にあった水分が次第に腸へ吸い取られていき、最終的には便が硬化して肛門の負担になるのです。
負担がかかればいぼ痔の発生につながります。
ガマンしない習慣を身につけていきましょう。

同じ時間のトイレは間違い?

よく便秘でお悩みの方へのアドバイスとして、毎日同じ時刻にトイレに行く習慣をつけましょうというのも耳にすることがあります。
ただ、この習慣は便意を感じていない日でも排便を強いることにつながります。
無理矢理いきむことがいぼ痔を発症させますから、毎日同じ時刻に行く必要はありません。

いぼ痔の治療には原因の改善を

痔の種類はいぼ痔、痔瘻、裂肛があり、いぼ痔は内痔核と外痔核に分かれます。
それぞれの痔の種類によって発症原因が異なりますが、生活習慣にその原因があるということは共通しています。

治療薬で回復させることができたとしても、その原因を見直さなければ再び辛い症状に見舞われてしまいかねません。
日常生活の中で習慣化された癖を改めるのは骨が折れるかもしれませんが、原因を除去することは一番の着実な近道です。
最初の一歩は辛いかもしれませんが、意識してみるだけでも体の不調はぐっと軽くなることでしょう。

痔に似た別の疾患に大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎などがあります。
肛門からの出血の症状の他にも、下痢と便秘の症状が交互にある、便秘になったのは急だったなど思い当たる場合、早めに病院で診てもらってください。

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