風邪の華、とも呼ばれる口唇ヘルペスというのは口がピリピリするような痛み、刺激が初期の症状です。
口唇ヘルペスの原因ウイルスは全て消滅させるのは難しいため、疲れ等から再発することがあります。
悪化すると水疱(すいほう)といって、水ぶくれが発生します。
破れてしまうとシミが残ったりもしますので、早めに進行予防を行いましょう。
また口唇ヘルペスに症状が似ている病気も様々あります。
初めて口への刺激、ピリピリするような症状が出た方は、自己判断せずに病院で調べてもらいましょう。

口唇ヘルペスはどんな症状?

口唇ヘルペスの症状は大きくわけて4段階です。

  1. 段階:ヒリヒリ、チクチクという違和感、かゆみ、刺激感がある
  2. 段階:赤く腫れあがる
  3. 段階:水疱が発生
  4. 段階:かさぶたができる
    この3段階目の水疱、つまり水ぶくれのことを英語でヘルペスと言います。

口唇ヘルペスの画像・写真


引用元: 細谷皮膚科クリニック(http://www.hosoyahifuka-clinic.com)

大人で初めての発症は危険

通常、小さい時に初めて感染しますが、大人になってから初感染すると症状が大きくなることがあり危険です。
大人の初感染の症状としては、口唇の周囲に0.5cmの水ぶくれ、発熱、リンパの節が腫れるという症状が出ます。

似ている病気に注意

1段階目の初期症状で、初感染が疑われるのであれば病院に行きましょう。
これは同様の症状でも様々な病気があり、何が原因かを自己判断するのは難しいためです。
口唇ヘルペスの市販薬も、全て口唇ヘルペスの再発症に対しての薬となっています。
そのため過去に口唇ヘルペスの診断を受けていないと購入することができません。

口内炎との症状の違い

口内炎は、細菌が原因で口の中に炎症が発生します。
一方、口唇ヘルペスは口の外側である唇に水疱、水ぶくれが出来るウイルスが原因の病気です。
まれに、口の中に単純ヘルペスウイルスが感染することで発生する場合があります。

その他の似ている病気

同じく口の中ではなく唇に発生する病気は他に様々あります。

  • 口角炎
  • ニキビ
  • 口唇炎
    等が唇に症状が現れる病気です。

重症の可能性がある症状

口唇ヘルペスでも、患部が広範囲になっていたり熱が発生している場合は重症になっている可能性があります。
重症化から更に進行すると、頭痛、神経痛に発展することもあります。

ヘルペス脳炎という病気で、口唇ヘルペス、帯状疱疹、性器ヘルペスから進行する病気です。
ウイルスが脳に感染することで発生します。
進行の経路は、まず唇から鼻や喉に感染し、その後嗅神経(きゅうしんけい)という匂いを司る神経から、脳へと感染します。
ヘルペス脳炎の症状として頭痛、神経痛が発生します。
重症になると意識の消失も起こるケースもあります。

原因は単純ヘルペスウイルス

感染するウイルスは単純ヘルペスウイルスといい、種類は2つあります。
このウイルスが口に感染することで発症します。
単純ヘルペスウイルスはHSVと呼ばれ、HSV-1とHSV-2にわけられます。
口唇ヘルペスはHSV-1のタイプが多いです。

単純ヘルペスウイルスが感染し発症する病気は他にもあります。
小さい時に発症した単純ヘルペスウイルスが原因で、大人になってから口唇ヘルペスが発症することがあります。

  • 水疱瘡(みずぼうそう)
    主に小児の頃に発症する、顔や体に水ぶくれが発生する病気です。
  • 帯状疱疹(たいじょうほうしん)
    体に帯状に出来る水ぶくれです。
    水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスというヘルペスウイルスになります。
  • 性器ヘルペス
    性器に症状が発生します。
    HSV-2のタイプが多いです。

再発の可能性が高い

口唇ヘルペスは、治ったと思っていても再度発症することがあります。
病院での治療でも完全にウイルスを退治することは難しいです。
再発時も症状は同様で、病院での治療や市販薬で早めに対処をすることで症状の悪化を防げます。

口唇ヘルペスは現代医学においてもウィルスの消滅をすることはできませんが、症状を和らげるために初期に適切な治療を行うことが重要です。また、抗ウイルス薬の使用と日常のケアによって、再発を予防することは可能です。
出典 医療法人 坂本会 坂本クリニック(http://www.sakamotojibika.com/dermatology/symptom10.html)

疲れが発症の原因となることも

口唇ヘルペスが発症しない場合でも体の中にウイルスは存在する時があります。
この時に疲労等の免疫が弱まってしまうと発症のきっかけとなります。
主には胃腸障害、ストレス、疲労、怪我、紫外線、老化等で発症の可能性があります。
自分の体調以外でも、抗がん剤、免疫抑制剤、ステロイドなどの副作用により発症することがあります。
風邪をひいた時に風邪症状とは遅れて発症することがあり、熱の華、風邪の華とも呼ばれます。

ヘルペスヘルペスウイルスが原因の感染症で、口唇周囲などにピリピリ感のある赤い水ぶくれやびらんができる病気です。 風邪をひいたり、熱がでたり、紫外線を浴びたりしたことが誘因となってできるので、熱の華や風邪の華とも言われ、この名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
出典 清瀬皮フ科・形成外科クリニック(http://www.kiyose-clinic.jp/hepes/)

病院での治療

検査を行わないと他の病気か口唇ヘルペスかの判断がとても難しいです。
そのため、必ず初診は自分では判断せずに最初は病院で診断しましょう。
再発の可能性も高い病気です。
同様の場所にチクチクやピリピリとした痒みの症状が出た場合、市販薬で早めの進行予防が大切です。

初診は何科を受診するべきか

病院にいく場合の診療科は、皮膚にウイルスが感染する病気のため皮膚科となります。
ですが、一般的な病気のため内科でもよく知られている病気です。
すぐ行ける場所に皮膚科がないという方は、内科でも大丈夫です。

病院での検査はどのような検査?

血液検査や水疱内の原因を調べないと、判断することができません。
単純ヘルペスウイルス抗体検査という検査を行います。

病院で処方される薬は?

内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)の2種類が病院で処方されます。

  • 内服薬
    皮膚症状を抑え、ウイルスの増殖を抑えるものになります。
  • 外用薬
    ウイルスに効果のある成分で、ウイルスの拡大を抑止させる薬になります。

感染経路から愛のウイルスとも呼ばれる

単純ヘルペスウイルスは感染力がとても高いウイルスです。
自分が我慢するだけの自然治癒ではなく、周りに人にうつさないようにしっかりと治療しましょう。

感染経路になりやすい食器

物を通して、もしくは直接触れることで感染します。
よくある物としては、お皿やグラス、タオル等です。
キス、性行為でも口から口へ、口と性器へという経路も感染します。
これにより親子や夫婦、恋人同士で感染するケースが多いです。
親密な関係間で感染することから、単純ヘルペスウイルスは愛のウイルスとも呼ばれます。

潜伏期間はあるか

発症しやすい状態、感染したことのない子供などに感染した場合は発症まで3〜7日となっています。
ですが発症せずとも体に残っていることもあり、いつでも感染の可能性があるということになります。
自分は無症状でも相手に感染させてしまうことがあるのが口唇ヘルペスの怖さです。

その他の部位への感染

自分の他の場所に感染するケースもあり、上唇に接している鼻等に感染します。
通常は健康な指等には感染しませんが、怪我をしていると傷口から感染することもあります。

自然治癒を待つ危険性

口唇ヘルペスは恥ずかしいと感じ、自然治癒を考える方も多いと思います。
自然治癒でも1〜2周間程では症状改善はしますが、あまり自然治癒はしないようが良いです。

理由としては自然治癒では、症状が出た部分の水ぶくれがシミ等になることがあります。
また体の中にある程度のウイルスが残った状態のため、体力低下等で再発の可能性が非常に高くなります。

自然治癒は「完治」ではない
放置による自然治癒を、口唇ヘルペスの「完治」と定義してしまうのは危険です。そもそも、単純ヘルペスウイルスは一度感染すると体の中に長期間潜伏するため、完全に取り除くことは極めて困難と考えられています。免疫力が下がる度に、何度も再発を繰り返す方も少なくありません。
出典 新宿駅前クリニック(http://www.shinjyuku-ekimae-clinic.info/herupesu/herupesu_09.html)

再発の場合は、市販薬の治療がおすすめ

再発は年1、2回位が多いです。
体調等によっても変わりますので、再発したと思ったら病院や市販薬で治療しましょう。

最初に口唇ヘルペスと診断されていない場合は病院に行かなければ市販薬は購入出来ません。
ですが一度診断されている場合は市販薬の購入が可能です。
手軽で診察代も不要なので、薬剤師さんに相談をして購入しましょう。

再発で初期症状が出たら市販薬を

口唇ヘルペスは進行して水ぶくれが出ることで、そのあとがかさぶたになったり、シミとなったりします。
なので、再発時には早めの対応が大切です。
最初の診断時と同じ場所にヒリヒリ、チクチクしたかゆみや刺激感が発生したら再発の予兆です。
市販薬はこの初期症状の段階で使用するようにしましょう。

口唇ヘルペスの市販薬

口唇ヘルペスの市販薬は第1類医薬品です。
これは購入時に医師や薬剤師との確認が必要な薬品です。
ですが対面でしか購入できないというわけではなく、インターネットでも購入可能です。
インターネットで購入する場合は、一度メール等で確認事項等があります。

市販薬の注意点

2周間以上使用しても改善がない場合、重症の可能性もあります。
他にも下記の場合は注意が必要です。

  • 医師、薬剤師に相談が必要な人
    妊婦さん、授乳中の方、過去に薬でアレルギーを起こした方は相談が必要です。
    また症状が重症な方、アトピー性皮膚炎の方も相談をしましょう。
  • 使用してはいけない人
    医師から口唇ヘルペスの診断を受けていない人は口唇ヘルペスの市販薬を使用してはいけません。
    また患部が広範囲にあったり、同じ薬剤にてアレルギーが出たことがある方も使用は避けて病院に相談しましょう。
    6歳未満の乳幼児も、再発であっても小児科での相談が必要です。

市販薬の種類

日本で市販薬として購入できるのは、現在2種類です。
効果はどちらとも抗ウイルスの成分を含み、再発した口唇ヘルペスに効果があります。

  • アクチビア軟膏
    製造販売元:グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社
    抗ウイルス成分:アシクロビル50mg
    容量:1本2g
    タイプ:軟膏のみ

 

  • アラセナS
    製造販売元:佐藤製薬株式会社
    抗ウイルス成分:ビダラビン30mg
    容量:1本2g
    タイプ:軟膏、クリームの2種類

違いとしては成分が違うのみで、大きな差はありません。
アラセナSであればクリームタイプもありますので、唇につける際にクリームが良い場合はアラセナSが良いでしょう。
また過去に使用してアレルギー等が出た場合は、薬剤師と別の方でも良いか相談をするというのも良いです。

他のヘルペス感染症に使用しても良い?

同じヘルペスウイルスの病気に使えるかも、と考える方もいるかもしれません。
ですが、あくまで口唇ヘルペスの薬として販売されています。
そのため原因が単純ヘルペスウイルスであっても、場所が違う場合は使用しないようにしましょう。

リップクリーム、口紅は可能?

口唇ヘルペスの市販薬ではありませんが、リップクリームや口紅についてです。
特に女性であれば、普段つけているものを使用してもよいのか気になる方も多いと思います。

ウイルスはリップクリームでは生きることが出来ないので、悪化に繋がることはありません。
なので特に直接治癒に繋がるわけではありませんが、患部に刺激が強くなければ使用は大丈夫です。
ですが症状がひどくなっており、染みる様であれば避けた方が良いです。

再発に注意してしっかり予防を

日々疲れやすい人は再発の可能性がある口唇ヘルペスです。
ヘルペスという名前が、性病をイメージする人も多く、実際に性行為でも感染する病気ではあります。
ですが決して感染したから恥ずかしいという病気ではありません。
しっかり治療を行わないと、再発したり周りの大切な人に感染させてしまう可能性もあります。
初診は必ず病院に行き、再発は市販薬で進行の予防を行いましょう。

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