慢性的に鼻がつまっていたり、鼻水の症状が治らないということはありませんか。
もしかしたら慢性鼻炎かもしれません。

慢性鼻炎と一言で言っても、実は数多くの種類があります。
種類によって症状の抑え方や治し方も違ってくるのですが、完治が難しいものが多い傾向があります。

本ページではその種類や市販薬、病院ではどのような治療が行われるのか、いびきとの関連性と対処方法などについてご紹介します。
慢性鼻炎の症状を改善したいときなど、ぜひ参考にしてみてください。

慢性鼻炎はどんな病気?種類と原因

鼻の粘膜に炎症が生じ、鼻づまりや鼻水などの症状が長い期間続く病気が慢性鼻炎です。
慢性鼻炎の種類で最も有名なのは花粉症などが原因で発症するアレルギー性鼻炎ですが、他にはどんな疾病があるでしょう。

乾燥性鼻炎

暖房と乾いた冬の空気の原因により、鼻の内部えいちが乾燥するとかかる病気です。
マスクの着用が効果的です。

薬剤性鼻炎

市販されている点鼻薬の過剰使用が原因で発症します。
特に薬剤性鼻炎の患者さんが多い市販薬は、ナファゾリンという血管収縮薬です。
これ以上市販薬に頼ることはできませんので、耳鼻咽喉科で適切な治療を受けましょう。

味覚性鼻炎

カレーライスやうどん、ラーメンなど熱くて刺激的なメニューを口にしたとき、水っぽい鼻水がでます。
完治はなかなか簡単ではありません。

冷気吸入性鼻炎

スキーヤー鼻など、鼻の中に冷たい空気が入り込むと、それが原因で水っぽいさらさらの鼻水が出ます。
マスクを着用することで、症状がラクになります。

妊娠性鼻炎

分泌される女性ホルモンが、妊娠したことによって一時的に変化することが原因とされています。
出産すれば、症状は治まってきます。

老人性鼻炎

年齢を重ねたことが原因で発症します。
加齢が原因ですので、改善は難しいといえます。

原因不明

上記の他にもまだまだ慢性鼻炎の種類があり、原因が解明されていないものが多々あります。
いずれも、容易に完治できない傾向があります。

慢性鼻炎になると出る症状

慢性鼻炎にかかると、以下の症状がでます。
一種類のみの場合もありますし、いくつかが並行して発症する場合もあります。

  • 後鼻漏(のどに鼻水が落ちること)
  • 後鼻漏から引き起こされる咳や痰
  • 鼻づまり
  • 鼻づまりになったことによる嗅覚低下
  • 鼻づまりの症状が原因で引き起こされる重い頭痛
  • サラサラ、またはドロドロとした鼻水

病院で行われる診断・治療

慢性鼻炎の診療を受けるところは、耳鼻咽喉科や耳鼻科、漢方内科、さらにアレルギー科でも診てもらうことができます。
病院で行われている診断は、まず慢性鼻炎と似た別の病気と間違わないよう、それらではないことの確認が行われます。
慢性鼻炎と似た病気とは慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、ガンなどです。

ファイバーと呼ばれるとても細い鼻内視鏡を用い、鼻腔内の状態を把握します。
ポリープやガンが確認されれば、取り除く治療が行われます。

内視鏡というと、胃カメラを連想されるかもしれませんね。
胃カメラを受けた方は、検査はつらいものだったと記憶されているでしょうが、鼻内視鏡は胃カメラのようなつらいものではありません。
検査時間も短く、1分にも満たないほどです。

アレルギー性鼻炎ではないか、血液検査でチェックします。
レントゲンで鼻を撮影し、慢性副鼻腔炎の可能性を確かめます。

診断が終わったら、いよいよ治療に入ります。
いろいろある慢性鼻炎の中で種類を特定できた場合は、その原因を除去します。
例えば、冷気が鼻に入ることで症状がでる冷気吸入性鼻炎なら、寒い場所に行くときにマスクの着用で対応できます。
点鼻薬や内服薬を用い、鼻づまりや鼻水の症状を抑えます。

慢性鼻炎の鼻づまり改善にレーザー手術

鼻づまりは慢性鼻炎の症状の一つで、鼻閉(びへい)とも呼ばれています。
鼻閉の症状は風邪を引いたときなどによく生じることから、あまり重く認識されることが少ないですが、睡眠の妨げになったり、思考力や集中が低下するなど身体に悪影響を及ぼします。

鼻づまりにレーザー手術

慢性鼻炎は長期的に続きますので、鼻づまりによってQOL(日常生活の質)が低下するのは苦しいものです。
鼻閉には手術で治すという選択肢もありますので、改善したい患者さんは医師に相談してみてはいかがでしょう。

一般的な方法は、レーザー手術です。
レーザー手術の他に、高周波凝固装置やアルゴンプラズマという方法もありますが、いずれも効果は同じで、熱で下鼻甲介の粘膜を凝固させるというものです。
粘膜の下に骨や軟骨がありますが、ここを手術することで鼻腔の形を整え、鼻通りをスムーズにすることもできます。

子供の鼻づまり手術

子供の患者さんの場合、鼻づまりの原因を改善しないことからいびきがある、キレやすい、授業中でも落ち着きがない、よく口をポカンと開けたままでいるなどの特徴が見受けられるようになります。
食べるときにほとんど噛まないで飲み込んでいる、かけっこをするとすぐに息切れしてしまう、小学生でもときどきおねしょをするなどという傾向も出てきます。

病院にもよるでしょうが、4歳以上の子供に数々の手術実績がある医療機関もあります。
鼻づまりというと、大したことではないと軽く認識されがちな風潮があります。
こうしてどのような変化が子供に現れるかを確認してみると生活習慣を大きく変えてしまっており、大切な人間形成に影を落としているようにも思えます。

ほとんどの症状は、日帰り手術です。
全身麻酔が必要なケースもありますので、医師からよく説明を聞いて判断してください。
多くの子供の患者さんが全身麻酔を用いた手術をしていますが、小児科での全身麻酔の安全性はすでに確立されたものです。

むしろ、全身麻酔をした方が施術時間がスピーディになり、出血量を抑えられることから、安全性が高いという評価もあります。
局所麻酔では出血や痛みへの恐怖を伴いますが、全身麻酔ではそうした不安がない状態で手術に挑めます。

いびきとの関連性・対処方法

慢性鼻炎になって鼻づまりの症状がでると、いびきをかきやすくなります。
いびきは、空気が鼻腔や気道の内側を通るときに生じる音のことです。
いびきには鼻いびきと口いびきとがありますが、鼻いびきの原因のほとんどは鼻炎による鼻づまりの症状から引き起こされます。

関連性

慢性鼻炎で鼻づまりになると、鼻腔の内側が狭くなりますので、空気の通過がスムーズにいかなくなり鼻いびきを引き起こします。
鼻炎は鼻粘膜の炎症によって発症する病気ですが、粘膜が炎症を起こすと分厚くなりますので、健康な状態のときに比べ鼻腔が狭くなります。
鼻いびきが悪化すると鼻で呼吸ができなくなることから、口呼吸をしなければ息ができなくなり、さらにいびきをかきやすくなってしまいます。

いびきの対処方法

薬局で市販されている点鼻薬や鼻腔拡張テープを就寝前に使用すると、鼻の通りをよくすることができます。

鼻の粘膜に付着した花粉やウイルスが原因で、鼻通りが悪くなることがあります。
部屋の湿度を60%以上に調整すれば、鼻粘膜が洗い流されやすくなるので、鼻通りを改善させられます。

気道が狭くなっているといびきにつながりますが、高過ぎて合わない枕を使用している可能性があります。
高すぎる枕は首が曲がってしまうため、まっすぐに首が伸ばせる高さのものを選んでください。

自分でできるケア

慢性鼻炎の症状を落ち着けるために、普段の日常生活の中でできるケアをご紹介します。

鼻うがいで予防や症状緩和

鼻洗浄(鼻うがい)を行うと、鼻の内部にあるウイルスなどをキレイにすることができます。辛い鼻炎や花粉症の症状をやわらげたり、予防にも効果的です。
回数は1日に1回までとし、鼻の中の粘膜は繊細なので、やり過ぎないように気を付けてください。

鼻うがいはただ鼻を洗えばいいと思われるかもしれませんが、水道から出る真水をそのまま使用してしまうと、体液と水との浸透圧差により鼻の奥がツーンと痛くなってしまいます。
この痛みを防ぐためには、生理食塩水を使用することがポイントです。

鼻うがい専用の生理食塩水は市販されていますが、食塩大さじ1杯(18g)をぬるま湯2リットルに混ぜて自分で作ることもできます。
水道水を鼻うがいに使用するためには、沸騰させて冷ますことが大切で、24時間以内に使うようにしてください。

洗面器に生理食塩水を作ったら、左右どちらかの鼻の穴を指でふさぎ、もう一方の鼻の穴から生理食塩水を吸い込みます。
「エー」などと言いながら行うとやりやすくなりますので、顔を洗面器に寄せて鼻の穴から吸い込んだら、同じ側の鼻から出します。
これを左右それぞれ3~5回行って、1セットです。

鼻通りがよくなるツボ押し


引用元: 健康マトリックス(http://kenko.it-lab.com/tsubo.php/12/)

鼻通(びつう)という、アレルギー性鼻炎に効く漢方のツボがあります。
アレルギー性鼻炎だけでなく、慢性鼻炎の方にもやれば鼻の通りがよくなるということですので、朝と晩の1日2回試してみてください。

鼻通というツボの場所は、小鼻の両サイドに位置しています。
鼻通の位置は微妙に人それぞれ違いますので、左右で鼻づまりの症状が強い方を押してみて、頭に響くような痛みを感じるポイントがツボの場所ということになります。

鼻の頭の両側のふくれているところに、鼻翼(びよく)と呼ばれる部位があります。
鼻翼の少し上のあたりを押してみてください。
後頭部側へと力を入れると骨にぶつかりますので、骨の下側の端に力を込めれば、痛みが走る鼻通点のツボにあたります。

鼻通の位置が分かったら、まずゆっくりと1秒~3秒ほどかけて力を加えていき、次にそのままの状態で約3秒キープします。
終わったら、また1秒~3秒ほどかけてゆっくりと力を抜きます。
約3分間続ければ、鼻づまりの症状がラクになるでしょう。

慢性鼻炎の市販薬

慢性鼻炎は市販薬が販売されています。
それぞれの特徴と一緒にご紹介しましょう。

ストナリニZ(サトウ製薬)

ストナリニZは、服用回数が1日1回ですみますので、忙しい方に最適です。
セチリジン塩酸塩という成分の効果で、スピーディに作用します。
ただ、眠くなりやすい傾向がありますので、他の市販薬の特徴と比較して選んでみてはいかがでしたでしょうか。

アレグラFX(久光製薬)

アレグラFXといえば、嵐の大野智さんが紫色のコスチュームを着て出演しているテレビCMの鼻炎薬です。
慢性鼻炎の症状で困っている多くの患者さんから選ばれていますが、大野智さんの影響だけの人気ではありません。

病院で処方される成分量と同量が配合されていること、第二世代抗ヒスタミン薬が使用されていることから最も眠くなりにくい市販薬ということになります。

ホノビエン(剤盛堂薬品)

ホノビエンは、7歳以上であれば子供でも使用可能なお薬です。
副作用の心配が少ないので、安全に服用することができます。

7歳以上というのは最も年齢制限が低く、他には11歳以上のアネトン、15歳以上のアレグラなどがあります。

アネトン アルメディ鼻炎錠(タケダ薬品)

漢方成分配合のお薬で治したい方には、アネトンアルメディ鼻炎錠です。
鼻づまり、くしゃみ、鼻水の症状でお困りの方におすすめです。
カフェインが配合されていることから、薬を選ぶとき眠くなりにくさを重要視している方にいいのではないでしょうか。
服用回数が1日3回なので、忙しい方にはその部分がネックになるかもしれません。

慢性鼻炎と上手につき合っていこう

慢性鼻炎は、鼻の粘膜に炎症が生じ鼻づまりや鼻水などの症状が長い期間続く病気です。
アレルギー性鼻炎や乾燥性鼻炎など多くの種類がありますが、いずれも完治が難しいので、上手につき合っていくことが大切です。

セルフケアとしては、鼻うがいやツボ押しなどお金をかけずに誰でも今日から始められる方法があります。
慢性鼻炎で鼻づまりの症状がある患者さんは、夜間にいびきで悩まされることもありますが、寝る前に点鼻薬や鼻腔拡張テープを使用すれば鼻通りの改善に役立ちます。
鼻づまりを手術で治す方法など、ご本人にあったやり方で慢性鼻炎と向き合っていきましょう。

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