インフルエンザは毎年の流行がありますので、その年の型のワクチン接種や、十分に体を休めることなどが必要です。
流行するであろうインフルエンザの型は、厚生労働省がここ数年の傾向から判断していますが、2017年後半~2018年はどんな特徴のウイルスなのでしょうか。

今シーズンのA香港型・H1N1型・B型インフルエンザの症状やワクチン、自分でできる予防方法についてご紹介します。

2017年後半~2018年のインフルエンザの流行は?

インフルエンザのワクチンの種類は毎年違っており、ワクチンが安定供給されるように厚生労働省が決定し、各都道府県知事に向けて通知が行われています。
平成29年度のインフルエンザHAワクチン製造株は、平成16年3月30日厚生労働省告示第155号の生物学的製剤基準に基づいて決められました。

2017年~2018年の冬のインフルエンザワクチンは、
A型株の
A/シンガポール/GP1908/2015 (IVR-180) (H1N1)pdm09
A/香港/4801/2014 (X-263) (H3N2)

B型株の
B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)
の4価が通達されています。

インフルエンザワクチン製造株
引用元: 青森県庁(https://www.pref.aomori.lg.jp/welfare/health/flu_action_vaccin.html)

2014年までは、A型2株とB型1株の3価だったのですが、2017年~2018年冬は上記のように、A型2株とB型2株の4価になりました。
つまり、4価ワクチンにより予防できるウイルスの数が増えたということです!

2017年~2018年冬のインフルエンザの特徴と症状

2017年~2018年冬シーズンのインフルエンザは、どのような特徴があり、発症したらどんな症状が予想されるのでしょう。

厚生労働省発表のワクチンの傾向から、A香港型・H1N1型・B型への対策が必要ということになります。
A型は、強烈な症状が生じやすい傾向があります。
一方のB型は、胃腸系のトラブルが多発しやすいので、下痢など症状がでやすいでしょう。

ワクチンを早めに接種しておけば大丈夫と過信しがちになりますが、ワクチンにはインフルエンザウイルスを殺菌するほどの威力は確認されていません。
ワクチンでの対策は重要なのですが、ウイルスを殺せない以上は油断できませんので、感染から身を守るためには、並行して予防を徹底していきたいところです。

特に流行っているA型の特徴

特にインフルエンザA型が流行しているということで、高い感染力を持っており、ウイルスが人同士の間で移っていきます。
感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は1日~3日ほどで、この間にも本人がインフルエンザにかかっている自覚がないにもかかわらず、他人に感染させてしまう可能性もあります。

インフルエンザA型の感染経路

インフルエンザA型の感染経路は、主に接触感染と飛沫感染の2タイプがあります。

  • 接触感染 ── 感染している患者がくしゃみや咳払いをするなどして、いつの間にか手に鼻水などが電気のスイッチやドアノブに付着することがあります。
    それに第三者が触れてしまうことで、インフルエンザウイルスが口などの粘膜を通じ体の中に入り込んでしまいます。
  • 飛沫感染 ── インフルエンザの患者がくしゃみや咳払いをすると、ウイルスが空気中に飛び散り、それを第三者が吸い込んでしまうことで移ります。

A型に感染したときの症状

以下のようなさまざまな症状の発症が考えられます。
鼻水、せき、頭痛、筋肉痛、突発的な38度超えの高熱、関節痛、咽頭通、悪寒、下痢、嘔吐、腹痛など。

こんな症状がでたら重症

上記の症状では治まり切れなくなり、以下の症状がでてきたら、インフルエンザが重症になっていますので、医師に診てもらってください。

咳が悪化する、高熱が下がらない、下痢や嘔吐が治まらない、呼吸するのが辛い、けいれんが起こるなど。

インフルエンザとは

インフルエンザは風邪と似たようなイメージがありますが、そもそもどのような疾患なのでしょう。
気道感染症の一種で、インフルエンザウイルスをもとに発症します。

日本では一般的に知られているインフルエンザは、世界的にも各国で毎年周期的に流行がやってきます。
流行する時期は北半球が1~2月くらい、南半球が7~8月くらいです。
海外旅行に行かれる際は念頭に置いてプランをたてたり、意識して予防や注意をされるといいかもしれません。

インフルエンザウイルスはA型・B型・C型の3種類がありますが、流行るのはA型とB型です。

ワクチンを接種するベストなタイミング

インフルエンザの予防策といえば、うがい手洗いなどの自分でできる方法の他にワクチンがあります。

あまりにも早いタイミングに接種してしまっても、まだインフルエンザの感染の可能性がある3月末までに免疫が切れてしまいかねません。
ほとんどの病院ではインフルエンザワクチンを始める時期が例年は11月初旬からですので、この時期にワクチンを受ければ十分だと考えられます。

医療機関によってはインフルエンザワクチンの予約受け付けを行っていますので、忘れずに受けたいと思っている方は予約を入れておいてはいかがでしょうか。
医院によって多少異なるかもしれませんが、平均的に10月中旬から受け付け開始です。
インフルエンザワクチンを接種してからウイルスの免疫ができるまでの期間は、2週間程度となります。

子供がワクチンを受ける場合の注意事項


子供は年齢によって、受けるべき回数に違いがあります。
基本的に年齢が13歳より上の場合、一冬に受けるワクチンの回数は1回とされています。
13歳より下の子供は、一冬にインフルエンザワクチンを2回打たなければなりません。
回数が決められているのは、どうしてなのでしょう。

人間の免疫機能は、記憶力を持っています。
インフルエンザの場合は、ワクチンを1回接種すれば半年ほどで免疫力が落ちてしまいます。
麻疹などは、1回接種してしまえば長期間免疫記憶がキープされる性質があります。

免疫力が落ちてしまっても、記憶力があるのでどこかには残されているのですが、まだ幼い子供のうちは病原体やワクチンに触れた回数が少な過ぎるため、免疫を全くないところから構築しなければなりません。
免疫力を身に着けるためには、ワクチンを何回か接種することが有効な手段なので、2回になったのだと考えられます。

2回目のワクチンは、1回目を終えてから2週間~4週間の間隔を空ける必要があります。
13歳未満の子供は、最初のワクチンを11月中旬までに受けておけばちょうどいいのではないでしょうか。

予防接種の補助金制度の活用

医療費を抑えるためには、補助金制度を積極的に活用するという方法があります。
インフルエンザ予防接種に補助金制度はないかというと、高齢の方を対象とした制度がありました。
子供を対象とした制度は設けられておらず、2,500円~5,000円が相違です。

年齢が60歳~65歳の方で、肺や心臓、腎臓に疾患を抱えている方、年齢が65歳以上の方などが制度利用の対象です。
管轄は各自治体から、インフルエンザ予防接種の補助金がだされていますので、条件を満たしている方は申請してみてはいかがでしょう。

インフルエンザの薬

インフルエンザに関する薬品は、タイプによって分かれます。

  • ウイルスの増殖を細胞内で抑制する ── アビガンなど
  • 細胞からインフルエンザウイルスが出ていかないよう防ぐ ── ラピアクタ(点滴薬)、イナビル(吸入薬)、リレンザ(吸入薬)、タミフル(内服薬)など

タミフルは幅広い年齢層の患者が利用できる内服薬です。
A型とB型のどちらのインフルエンザにも効果を発揮します。
10歳以上20歳未満を除けば、生後2週目から推奨されているお薬で、カプセルと粉薬のいずれかを選べます。
患者が1歳未満でも、保険が適用されます。

イナビルとリレンザはどちらも吸入薬ということで特徴が似ていますが、10歳以上で使用推奨、5歳以上10歳未満で使用可能、それ以下使用できません。
イナビルとリレンザも、A型とB型のどちらのインフルエンザにも効果を発揮します。

ラピアクタは点滴薬ということで、入院をされた場合のみ使用可能となっています。

これらの他にシンメトレルという治療薬もありますが、第一選択薬ではないということで、どこの病院でも使用しているという薬ではありません。

すぐに始められるインフルエンザ予防方法

インフルエンザはウイルスが増えるスピードが速いので、かぜか判断がつかないときも含めて、あやしいと思ったら早めに受診することが大切です。
お金をかけずに今から自分ですぐにできる、インフルエンザの予防方法を実践しましょう。

部屋の湿度をキープしよう

空気が乾燥してひんやりしていると、インフルエンザウイルスは活発になってしまいます。
冬場は空気が乾きがちですので、加湿器などを活用し保湿を心掛けてください。
濡らしたタオルをかけておくだけでも、湿度を上げる効果があります。

理想的な湿度は50%~60%で、インフルエンザウイルス増殖を抑えることができます。
加湿をするときは、ときどき窓を開けて風通しをよくするなど、換気も大切です。
水分を補給することも忘れないでください。
スープやジュース、お茶など、お好みの飲み物などで水分を補ってください。

体力を高めよう

体力が落ちているとき、インフルエンザを初めとするウイルスにかかりやすくなります。
睡眠不足の方は十分に眠り、食生活では栄養バランスを崩さないことが役立ちます。
かかってしまったときも、十分な睡眠時間の確保をして安静に休養してください。

帰宅したらうがい手洗いを忘れずに

家に帰ってきたら、うがいと手洗いを欠かさず行うようにしてください。
徹底的にインフルエンザ対策をするなら、顔などの洗える部分もできるだけ洗浄することをおすすめします。
インフルエンザウイルスは、顔などにも付着している可能性があるためです。

外出時にはマスクを着用しよう

インフルエンザが流行している時期は人込みを避けたいところですが、中々難しいのが現状です。
外出するときにはせめてマスクを着用すれば、人込みから身を守り、他社からの感染予防になります。
自分がインフルエンザを発症しているときは、マスクをすることで周囲の他の人に移さないことも大切です。

職場や学校に行かない

発症してしまったら、悪化させないため、そしてインフルエンザウイルスを他人に移さないために、職場や学校、繁華街などの人込みには行かないようにしましょう。

ココアを飲んでウイルス抑制

ある研究によると、インフルエンザウイルスの感染予防に、ココアが効果的だというものがあります。
ココアはポリフェノールを豊富に含んでおり、インフルエンザ対策に有効な免疫力アップが期待できます。

NK細胞(ナチュラルキラー細胞)と呼ばれる免疫力の主役が、ココアを飲むことで活性化されるといわれています。
ココアには免疫力アップに役立つ体温の上昇作用もありますので、日常生活の中で上手に取り入れてみてください。

まずは自分できることから

インフルエンザは毎年流行がありますが、適応するワクチンや治療薬は病院で医師にまかせれば対応してもらえます。
どんな型のインフルエンザであっても、ワクチンだけに頼らず、自分でできる予防をすることが大切です。

  • 十分な睡眠をとる
  • 栄養バランスのとれた食生活を送る
  • 帰宅したらうがい手洗いを欠かさないなど・・・

どんな病気の予防とも共通していることですが、忙しいとおろそかになってしまうことも・・・。
まずはこうした基本を守ることを大切にし、インフルエンザの辛さから身を守っていきましょう。

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