最近、こういった事を感じている人はいませんか?

  • 食事量も変わらず、運動をしていないのに体重が減ってきた
  • 仕事量が変化していないのに疲れやすい
  • やけに喉が乾いて、仕事中や家で水分をとる量、回数が増えた
  • トイレに行く回数が増えてきた

疲労やトイレに関しては歳のせいという事で終わらせる方もいるかもしれません。
ですが、実はこの様な症状がある方は糖尿病が進行している可能性があります。

一般的に「糖尿病=太っている人」というイメージを持つ方も多いですが、実は痩せ型の人がなる糖尿病のタイプもあります。
糖尿病にもいくつタイプがあり、場合によっては目が見えなくなったり、足の切断ということにもなりかねない怖い病気です。
これらを原因も含め紹介していきます。

糖尿病とは?

糖尿病という病名は聞いた事はあるけれど、どんな病気?という方も多いと思います。
「甘いおしっこが出る病気」なんて認識の方もいるかもしれませんね。

糖尿病をざっくりと表現すると血糖値の数値が正常にならず、血管に障害が発生する病気です。
足を始めとした神経障害や、視力低下等目に影響が出てきます。

人間の体は、食事をすると血液の中の血糖値が上がります。
健康な人は時間が経過するに従って戻るのですが、糖尿病の人は血糖値を戻しにくくなっています。

そもそも血糖値とは何の数値?

血糖値という言葉は誰でも聞いた事はあると思いますが、それは何を指すかは知っていますか?

人間が体を動かす時、体のなかにある糖類がエネルギーになります。
このエネルギーを生む糖類が血液の中にどのくらいあるか、という事を示す数値が血糖値です。

私たちは、食事で糖質(炭水化物)を摂っています。糖質はご飯やパン、麺類、果物などに含まれていて、これが体内でブドウ糖となり、日々の活動エネルギーとして使われます。この時、血液中にどれくらい糖が含まれているか、示す数値が血糖値。当然、食後は血糖値が高くなりますが、健康であれば、やがて血糖値は正常に戻ります。
出典 大塚製薬ダイレクトショップ(https://www.taisho-direct.jp/pages/special/kc/kettouchi)

血糖値と関わりの深いインスリン

血糖値は高すぎても低すぎても体に影響が出ます。
この血糖値を正常にするために必要なものがすい臓で作られるインスリンです。

インスリンは血液の中にある糖を体に取り入れる役割をしています。
この血液から体の各部分に取り込む事で、糖がエネルギーとなります。
そしてエネルギーに変わった糖は消えてしまいますので、血糖値が安定する事になります。

インスリンは「血液の糖を正常にする」と「体のエネルギーをつくる」、2つの働きを持っています。

インスリンが不調だと血糖値が高くなる

インスリンが血液の糖を上手くコントロールできない理由は2つあります。

  • インスリン自体の量が少なくなっている
  • インスリンの量は問題がないが、うまく機能しない状態

糖尿病の分類

糖尿病はその状況により、いくつかに分類されます。

インスリンが少ない1型

インスリンがほとんどつくられない状態の糖尿病です。
すい臓のインスリンをつくる細胞が壊れてしまっています。
特徴として、

  • 進行が早く、症状が出やすい急性
  • 痩せ型、若い人に多い

というのがあります。
治療方法は、インスリンの注射を行う事になります。

インスリンが不調の2型

インスリンが出にくかったり、量は大丈夫なのにうまく働いてない状態の糖尿病です。
生活習慣が影響している事が多いです。
特徴1型とは逆で

  • 進行が遅く、症状が出ない場合も
  • 中年、肥満傾向にある人に多い

となります。
治療は食事療法、運動、飲み薬がメインです。
インスリンの注射は状況により行います。

妊娠糖尿病

妊娠によるホルモンバランスの影響で、インスリンの調子が悪くなり血糖値が上昇している状態です。
通常は出産を終えると血糖値は正常に戻りますが、妊娠糖尿病になった人は将来的に糖尿病になりやすくなるので注意しましょう。

糖尿病予備群・糖尿病の境界型

正常な状態と血糖値が高い状態どちらともある状態です。
この段階で自分で気付く事ができれば、症状が酷くなる前に治療する事ができます。

その他

別の病気や薬の副作用が原因でインスリンが働かなくなったり、血糖値が上昇してしまう場合です。

初期症状で気付く事が大事

糖尿病は初期の段階では自覚症状がなく、見つける事が難しいです。
ここでも初期症状と記載していますが、厳密には「初期症状ではない」というお医者さんもいます。

なぜなら糖尿病は多くの場合、少しずつ進行する2型となります。
症状は個人差があり、血糖値が高くなって来た時には症状は出ない人もいます。

また多少症状が出ていても痛みのあるものはありません。
なかには「なぜかわからないけど、体重が減った!」と喜んでしまう人もいる位です。

そのため怪我等と違い、病院に行く事もありません。
治療を行わず血糖値が高い状態が長く続き、そこでやっと症状を感じる様になってくるのです。

つまり糖尿病の症状を感じた時にはすでに進行している状態と言えます。
そうなる前に病院で発見し、治療をしたいところです。
それではその症状を原因も合わせて詳しく見ていきましょう。

心当たりがないのに体重が減った

「運動もしていない、生活習慣も同じ、食事もたくさんとっている…なのに体重が減少した」
この様な方は糖尿病を怪しみましょう。

インスリンが不調になると血液内の糖類が内蔵や筋肉へのエネルギーとなりません。
この状態になると、筋肉や脂肪自体が糖類であるブドウ糖をつくります。
筋肉、脂肪が減ることで体重が減少します。

尿でトイレに行く回数が増える

糖尿病で血糖値が高い状態の時、体が多すぎる糖類を外に出そうとします。
人間の体で外に出す機能はとして尿があります。
そのため尿の回数が増えてしまうのです。

ちなみに、この尿と一緒に糖を出す事から、糖尿病という名前がついています。

喉が渇く

先程の尿の回数が増える状態に伴ってこの症状が出ます。
糖類を排出するための尿ですが、一緒に水分が体の外に出されてしまいます。
結果として体の水分が不足となり喉が乾きます。

水分補給と頻尿は要注意

  • 喉が乾いて水を飲む
  • トイレに行く
    この症状が、それぞれを更に発症させてしまいます。

何か大きな仕事等で緊張するような事があったり、温度の変化があれば水分を補給しようとします。
ですがその様な事がないのに水分を取りトイレに行く回数が増えてきた場合、これは糖尿病の可能性があるかもしれません。

疲労を感じやすい

血糖値が高くなり、インスリンの作用が弱くなるとエネルギーをうまく出せなくなってしまいます。
そのため体の疲労感を感じます。
歳のせいとあまり気に留めない方も多いです。
短い期間で疲労感が大きくなってきたり、休んでも疲れが取れない場合は要注意です。

初期症状は血糖値を戻す働き

これらの初期症状は血糖値が高くなった時に体が血糖値を元に戻そうとするために起こります。
実際にこれらの作用により血糖値が正常に戻りますが、生活習慣を見直さないとまた血糖値が高くなります。
こうして徐々に進行していくのが、糖尿病の代表的な2型なのです。

合併症は重症になると足を切断したり、目が見えなくなったりという事にも繋がります。
初期症状で早めに糖尿病を見つけ、重症になる前に治療しましょう。

重症になるととても怖い合併症

糖尿病が進行し、血糖値が高い状態が長期間続く事で、初期症状の他にも様々な症状が出ます。
これを合併症と呼びますが、糖尿病の合併症は現れる部位の頭文字をとって「しめじ」と「えのき」と呼ばれます。

更に怖い事には、糖尿病の人は心臓や脳などの太い血管も障害されている事が多く、足の壊疽(えそ)で切断したり、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞になる人の多くは糖尿病およびその予備群です。糖尿病の合併症を覚えるのが難しいという方は、三大合併症を「し(神経)・め(眼または網膜症)・じ(腎臓)」、その他の合併症を「え(壊疽)の(脳梗塞)き(虚血性心疾患または狭心症)」として覚えてください。
出典:平嶺医院(http://www.hiramine-c.com/column/2012/509/)

神経障害は特に足に出やすい

血管に障害があると、神経に影響が出やすくなります。
特に神経の中でも糖尿病は足に症状が出やすいです。

糖尿病の症状として足にでるものを、糖尿病足病変(とうにょうびょうそくびょうへん)と呼びます。
なぜ血糖値が高いと足に症状が出るのか?というと、人間は二足歩行のため、重力で血液は足に集まりやすいためです。

また、手足は血管が細くなっています。
細い血管の血糖値が高い事で、他の血管よりも負担が大きくなります。
これにより足へのエネルギーをつくる事ができず、神経の伝達も鈍くなります。

酷いと足の感覚がなくなってしまう

最初は痺れたり痛みが発生し、そのままにしておくと感覚がなくなります。
怪我をしても痛みがなく、気付くことができません。
そのため傷口に細菌が入って悪化に繋がります。
酷い状態になると足の組織が死んで機能しなくなってしまい、切断というケースもあるのです。

目の病気、網膜症

これも足・神経と同様で、細い血管がある部分に影響が出る事が原因です。
体の上の部分にある血管ですが、足よりも更に細かい血管があるため、症状が出やすくなっています。

目は言うまでもなく人間の視力を司っている部分です。
目の調子が悪くなると、視力低下をおこしたり、ぼやけたり等の症状が出ます。
進行して重症化する事で、失明、つまり目が見えなくなってしまうのです。

腎臓の調子が悪くなる腎症

腎臓は体内の老廃物をきれいにする機能がある器官です。
血糖値が高いと血液が綺麗にするため腎臓が働きます。
ですがその状態が続くと、負担がかかり腎臓の調子が悪くなってしまいます。

腎臓が機能しないと人工透析に


人工透析とは、人工的に体の血液を入れ替える治療です。
腎臓が体の血液を綺麗に出来ないため、人の手で綺麗な血液と入れ替える治療が必要になってしまいます。

その他の合併症

足、目、腎臓は糖尿病の代表的な合併症で三大合併症と呼ばれます。
ですが他の部分にも血管、神経はあり、それらの部分に合併症が出る事があります。

  • 壊疽(えそ)
    体の組織が壊れてしまう事です。
    足の部分であげた切断につながります。
  • 脳梗塞(のうこうそく)
    脳にある組織が死んでしまう事です。
    脳は体全体の神経をまとめている部分なので、体の様々な部分に症状が発症します。
  • 虚血性(きょけつせい)心疾患
    心臓を動かす筋肉への血液に障害が発生し、なんらかの症状が出る病気です。
    胸が痛くなる症状は狭心症(きょうしんしょう)と言います、

糖尿病に予防方法はあるの?

糖尿病は生活習慣が原因による病気です。
そのため、ウイルスの様な予防薬というのは存在しません。

まずは糖尿病の怖さを知る事、生活習慣を見直す事が予防につながります。
初期症状で気づく事がとても重要です。

生活習慣が原因の代表的病気

生活習慣が原因で病気が発症する病気を「生活習慣病」といいます。
糖尿病はこの生活習慣病の中でも人数が多く、代表的といわれている病気です。

生活習慣病の「代表格」である糖尿病患者さんの数は、わが国では890万人と推計されています。予備軍を含めると2,210万人ともいわれています。また、高血圧、脂質異常症といった疾患を有する人々の数は、それぞれ3,970万人、4,220万人と推定されます。中高年の多くの方が何らかの生活習慣病をもっていて、それが将来重大な健康障害になる可能性があります。これらの疾患について、早期発見と早期治療が急がれています。
出典 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会(http://www.seikatsusyukanbyo.com/main/yobou/01.php)

食事の時間、量は毎日同じに

食事の量のバランスは重要です。
現代の日本人によくある「朝を抜いて夜にたくさん食べる」という食事は危険です。
夜の時に食事の量が多くなり、大量にインスリンが必要となります。
また空腹の時間が長くなる事で、体の栄養の吸収力が高くなり逆に脂肪がつきやすくなってしまいます。

気をつけるべき食事


糖には多糖類、二糖類という2種類があります。
多糖類の身近なものとしてデンプンがあり、含まれるのは米やパン、イモ類等です。
通常の量であれば良いですが、取りすぎる事で糖類の数値が上がってしまいます。
二糖類はケーキ、チョコ等、甘いお菓子に含まれています。

これらは食べない方が良いという事ではありません。
体のエネルギーをつくるのに、糖類は必要な栄養です。
あくまでたくさん摂取する事で血糖値が上がった状態になりやすいという食事です。
一定の時間に食事をし、量は控えめにしましょう。

運動不足は要注意

運動をする事でインスリンがつくられやすくなり血糖値も正常に戻そうとする動きが働きます。
年をとると運動をする機会は減ると思いますが、ストレッチやウォーキング等、簡単なものから始めてみましょう。

肥満傾向は危険なのか?

糖尿病は肥満傾向にある人がなりやすい病気の印象もあるかもしれませんが肥満自体が糖尿病の原因とは限りません。
食べ過ぎ・甘いもの・運動不足、これらの生活習慣が結果として肥満に繋がるためです。

まとめ

喉の乾き、疲労等を感じても原因が「糖尿病」という事に繋がると考える人は少ないです。
実際に他の要因でそのような症状が出ている事もあります。
ですが「糖尿病は太っている人の病気だから…」と他人事に考えず、誰でも起こり得る病気だと認識しましょう、

忙しいからと運動をせず、疲労を感じてお菓子ばかり食べている、という方は多いと思います。
心当たりのある方は、生活習慣を見直す事が、将来の自分の健康に繋がります。

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