口内ヘルペスができたと思うとき、口の中になにかしらのトラブルが生じたのではないでしょうか。
口の中に発症する症状は口内ヘルペスとは限らず、口内炎、手足口病、ヘルパンギーナなど似ているけれど別のトラブルの可能性も考えられます。

本ページでは、口内ヘルペス以外の症状との見分け方をご紹介します。
違う病気の治療を行っていれば治せるものも治せませんので、正しく把握し、適切な処置を取りましょう。

口内ヘルペスだった場合にはなぜどんな原因で発症したのか、うつるのか、自然治癒できるか、病院に行くとしたら何科を受診したらいいのか、市販薬についてなど取り上げていきます。

本当に口内ヘルペスの症状?

口の中のトラブルは複数種類ありますので、口内ヘルペスを疑っていても、本当にそうかはわかりません。
症状を照らし合わせて、本当に口内ヘルペスかまずは確認しましょう。

口内ヘルペスと口唇ヘルペスの違いを画像で見る

口内ヘルペスについて調べていると、口唇(こうしん)ヘルペスの情報が入り混じってでてきます。
口唇ヘルペスは単純疱疹とも呼ばれ、発症する部位が口の中や唇の場合は口内ヘルペス、唇にできるのが口唇ヘルペスという違いがあります。
口内ヘルペスも口唇ヘルペスも、同じヘルペスウイルスが感染することが原因で発症します。
それぞれの写真です。

口内ヘルペス
口内ヘルペス

引用元: マイベストプロ茨木(http://mbp-ibaraki.com/tsukuba-occ/column/1194/)

口唇ヘルペス
口唇ヘルペス

引用元: 佐藤製薬(http://www.sato-seiyaku.co.jp/arasenas/herpes/photos.html)

口内ヘルペスはヘルペスウイルスが感染してから症状が現れるまで、潜伏期間がありますので、すぐに判断がつきません。
人によって潜伏期間はさまざまですが、数日~数週間で異変が現れます。

初期症状はピリピリした感覚ですが、徐々に発熱、かゆみ、強い痛み、水泡、炎症、リンパ節の腫れ、舌などにピリピリした感覚、口腔内の違和感などが生じます。
見た目の変化は最初に赤く腫れ、だんだんといくつもの水ぶくれができます。

感染症の一種であることから、触れた手で別の場所に触るとうつる可能性がありますので気を付けてください。
ご自身だけでなく、他人にもうつります。
患部を清潔にするよう心掛けましょう。

口内ヘルペスと口内炎の違い

口内炎になるのは口の中を噛んでしまうなど、刺激が原因です。
口内ヘルペスのように、ウイルスによるものではありません。
口内炎ができた患部は、口の中の粘膜に傷をつけて白色の潰瘍ができます。
口内炎が悪化すると、血が出ることがあります。

口内炎は、乱れた食生活を送っていて栄養バランスが取れていなかったり、睡眠不足などで引き起こされます。
口内ヘルペスも体調不良や免疫力の低下によって引き起こされますから、その部分は共通点があります。

似た種類の口腔内トラブル・症状

他にも口の中のトラブルに手足口病ヘルパンギーナなどがあります。

手足口病が発症する部位は、口だけでなく手や足など全身に渡ります。
ヘルパンギーナの場合は、発症すれば直後から高熱がでます。

口内ヘルペスは自然治癒できる?

口内ヘルペスになったら、放っておいても大丈夫なのでしょうか。
身体が弱っているときなどに発症するのですが、一般的には1~2週間ほどで自然治癒でき、症状が現れなくなります。

ただ、原因であるヘルペスウイルスは神経細胞に隠れいつまでも存在し続ける性質を持っていますので、一度感染してしまったら潜伏感染し続けます。
まだヘルペスウイルスを根本的に死滅させられる抗ウイルス薬は開発されていませんので、免疫力をつけるなどして予防に努めるしかありません。

口内ヘルペスの発症原因

口内ヘルペスで辛い思いをするのは、原因であるヘルペスウイルスに感染したからというよりも、発症したときです。
ヘルペスウイルスはほとんどの人がすでに感染しているのですが、潜伏しているだけであれば症状に苦しめられることはありません。

では、どのような原因で発症するのでしょうか。

免疫力が落ちているとき

口内ヘルペスの原因であるヘルペスウイルスに感染していても、免疫力や体力が落ちていなければ発症することがなく、健康な毎日を送ることができます。
ご本人はさほど疲れているつもりがなくても、いつの間にかがんばり過ぎていて疲れた蓄積されていることがあります。

日々の疲労が溜まり免疫力が低下していると、人間の体が本来持っている免疫システムが低下し、ウイルスや菌から体を守り切れなくなってしまいます。
休息を取るよう心掛けることは、口内ヘルペスはもちろんのこと他の疾病の予防にもつながります。

免疫力の高さは疲れの他に、年齢も影響します。
年配の方や子供というだけで、免疫力が低くなる要因になりますので、こまめに休みを取るようにしましょう。

乱れた食生活で栄養が偏っているとき

食べ物の好き嫌いが激しく、同じものばかりをついつい食べているということはありませんか。
忙しさのあまり、外食続きになっているという方も少なくないでしょう。

肉食が大好物なら、お肉ばかり食べるのではなく同時に野菜もバランスよく食べるよう心掛けることが大切です。
どうしても外食で済ませなくてはいけないときも、小鉢の野菜を一品増やすなどするだけで栄養バランスは徐々に改善していきます。

食生活が乱れて栄誉のバランスが傾いていると、内臓活動や代謝が円滑に行われなくなっていきます。
身体の機能の低下につながり、やはり免疫力が低下して口内ヘルペスが発症しますので、栄養不足にならないよう気を付けたいものです。

ストレスを抱えているとき

ストレスというと精神的な負担のイメージがありますが、体にも悪影響を与えています。
常にストレスがあるような暮らしを送っていて発散しないままでいれば、免疫力は落ちていきます。
ストレスの原因は仕事やプライベートなど人それぞれですが、現実的には距離を置くことが難しいものも少なくありません。
このくらいなら大丈夫と過信せず、距離を置けないストレスと上手に付き合っていけるよう、発散する時間を意識的に作るようにしてください。

ヘルペスウイルスは子供のときばかりでなく、成人になってから感染することもあります。
感染してしまう原因として、慢性的なストレスが指摘されています。
趣味に没頭できる時間を作ったり、軽い運動を習慣化させるなどしてストレスを発散させ、免疫力を下げない工夫をしていきましょう。

口内ヘルペスを治すセルフケア・病院・市販薬

発症してしまった口内ヘルペスを治すには、自分でできるケア、病院の受診、市販薬などの選択肢があります。

口内ヘルペスを受診する診療科

病院に行って口内ヘルペスの治療を受けるなら、何科を受診すればいいのでしょう。
皮膚科または内科で診察を行っていますので、これらの科があるクリニックへ行ってください。

治すために自分でできること

口内ヘルペスを治すために自分でできることは、まず安静にすることです。

  • 落ちている体力を回復させ免疫力がアップするよう、十分な睡眠を心掛けてください。
  • 衛生状態がよくない生活空間で暮らしていると、体力が落ちて体調を悪化させます。
  • 室内の清掃を行い、喚起をよくしましょう。
  • 帰宅したら、手洗いうがいを徹底することをおすすめします。
  • 口内ヘルペスはヘルペスウイルスによって引き起こされていますから、使用したタオルから感染が広がる可能性もあります。
    バスタオルも含めてタオルはこまめに洗濯をし、衛生的に保つようにしてください。
  • 口内ヘルペスができているときに、塩辛い食品やトウガラシなどの刺激が強い物を口にするのは控えましょう。
    あまりの激痛なのでそれどころではないという患者さんも多いのですが、少し食べれるときにも香辛料などは避けて、幹部に刺激を与えないようにしてください。
  • 赤ちゃんがいるご家庭では、ヘルペスウイルスは唾液を介してうつる危険性がありますので、キスしないよう気を付けてください。
  • 口内ヘルペスは唇にも症状が現れることがありますので、隠すためにマスクを使用したいこともあるでしょう。
    マスクをすると空気がこもりやすくなり衛生的によくありませんので、できればしない方が理想的です。
    マスクを使う場合は同じものを繰り返し用いず、こまめに新しいものに交換するようにしてください。
  • 粘膜や皮膚を守る栄養素の、ビタミンBを積極的に摂るようにしてみてください。
    口内ヘルペスに感染するということは、皮膚のバリア機能が低下しています。
    ビタミンBを摂取すれば発症の原因にアプローチでき、回復を早める効果が期待できます。
    症状が治まってからもビタミンBを日頃から摂るようにすれば、再発の予防になります。

市販薬の購入は注意が必要

口内ヘルペスは市販薬が作られていますが、第1類医薬品です。
第1類医薬品であるということは、薬剤師がいるドラッグストアや薬局でしか入手できない薬品ということになります。

市販薬というと近年ではインターネットでも入手できるようになりましたが、第1類医薬品は一般的なネット通販でショッピングするときとは異なり、クリックすれば商品が届くというものではありません。

口内ヘルペスの市販薬を扱っている通販サイトは、薬剤師がいるお店に限定されています。
店頭窓口へ買いに来た方にヒアリングを行うようなやり取りが、メールでも交わされることになります。
インターネットのお店でも薬局などの実店舗でも、薬剤師の許可が下りなければ口内ヘルペスの市販薬は買うことができません。

市販薬を買うためには、以前に一度でも口内ヘルペスの診断を医師に受けていることが条件となっています。
といいますのも、口内ヘルペスは非常に似ている疾患が他にもあるため、間違った治療薬を服用してしまうリスクが高い病気です。
似た別の疾患の治療薬を投与してしまった場合、返って症状が悪化してしまいますから、慎重にならざるをえません。

口内ヘルペスの治療薬は、点滴(注射薬)・飲み薬・クリームや軟膏などの塗り薬の3タイプがあります。
飲み薬は市販薬にはなく、病院だけでしか処方されていません。

口内ヘルペスの市販薬

薬剤師から口内ヘルペスの市販薬を使ってもいいと許可が下りたら、どんな種類の製品がでているでしょう。
3商品をご紹介します。

  • へルペシア(大正製薬)
    有効成分のアシクロビルが1g中に50mg入っており、原因菌であるヘルペスウイルスを増えるのを抑えます。
    唇などがチクチクしたら塗る外用薬で、1日に3~5回ほど塗布します。
  • アラセナS(佐藤製薬)


    2種類発売されており、白いパッケージにブルーのラインが入ったものがクリームタイプ、オレンジのラインが軟膏タイプです。
    1日に1~4回という塗布の回数はどちらも同じです。ビダラビンという有効成分を配合しており、クリームと軟膏のどちらも配合量は1g中3mgと同量です。
    ヘルペスウイルスが増えるのを抑え、症状を緩和させます。発症してから治るまでの期間を短くしたい方に適しています。
    使用を開始してから2週間続けても治らなかった場合は、別の病気か重度の口内ヘルペスであることが考えられますので、受診するようにしてください。
  • アクチビア(グラクソ・スミスクライン社)

    軟膏タイプの塗り薬で、1g中に50mgのアシクロビルという有効成分が配合されています。
    さらに保護と保湿効果のマクロゴールという成分も含まれていることで、肌をひび割れから守り、かさぶたをうるおすなど患部を守ります。
    1日に3~5回患部に塗り、早く回復させるよう導きます。
    もし、5日間続けても回復の実感がなかったり、悪化しているようでしたら、使用を中断して薬剤師か医師に相談しましょう。順調に回復しているなら、10日間ほどで使用しなくてもよくなる薬です。
    10日経たなくても、患部がかさぶたになって乾けば、使用を止めてもOKです。

口内ヘルペスはまずは受診

口の中にできる似た疾患とそれらの症状の特徴をご紹介しましたが、あなたの症状は口内ヘルペスでしたか。
無意識のうちに口の中を傷つけてしまうこともありますので、傷が原因で発症する口内炎か、ウイルス性の口内ヘルペスかなどは判断が難しいかもしれません。

口内ヘルペスに初めてなった場合、市販薬を用いるためには1回は医師に診てもらわないと薬剤師から販売が許可されません。
2回目以降ではなく初めて口内ヘルペスを疑う症状ができたときは、早めに受診して適切な治療をしてもらってください。

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