閃輝暗点(せんきあんてん)とは、視界に異常が出る症状で、ゆらぎが見えたりチカチカやギラギラとした光が現れます。
光輝性暗点(こうきせいあんてん)とも呼ばれます。

症状は視覚異常が発生

主に光がギザギザしたようなものが現れますが、個人差があります。
目をつぶっていても続き10分から30分程、長くても1時間以内で消えます。


引用元: 中村眼科(http://www.nakamura-ganka.com/cms/)

閃輝暗点の症状としては視覚異常のみですが、見た目に影響が出るので気持ち悪さなどが出ることもあります。

様々な症状のケース

症状として、下記のようなものがあります。

  • かげろうのように空間が揺らめいたり、歪んだりする
  • 視界がモザイクのようになる
  • 空間の一部が太陽の光の後のようにキラキラする
  • 視界の真ん中あたりに残像のような黒い点が現れる
  • ギザギザとした雷のような光が視界に広がっていく

閃輝暗点は頭痛の前に発生

頭痛の前触れとして現れることが多く、特に閃輝暗点が起きてからの頭痛は激しい痛みになることが多いです。

頭痛より前におこる症状でキラキラした光、ギザギザの光(閃輝暗点)などの視覚性の前兆が多くみられます。
引用元 日本神経学会(https://www.neurology-jp.org/index.html)

このため発症は偏頭痛の頻度に合わせて起こり、月1回程度のこともあれば年1回という方もいます。

偏頭痛がある人は慣れていることも

始めて経験するとびっくりしてしまう症状ですが、偏頭痛(へんずつう)という、時々頭痛が発生する症状を持っている方は閃輝暗点を何度も経験して慣れている方も多いです。
閃輝暗点という言葉を知らなくても、症状は知っているという方もいます。

昔の文豪である芥川龍之介も、この症状に悩まされていたのではという話もあります。
歯車という作品の中で「瞼の裏に銀色の羽根を鱗のように畳んだ翼が見えはじめた」というフレーズがあり、これが閃輝暗点の症状ではないかとされているんです。

原因はストレスや生活習慣

目ではなく、脳の血管が原因です。
セロトニンという物質は脳の血管を収縮させる働きがあり、多くなって視野につながる血管が収縮されることで発生します。
セロトニンはホルモンバランスの乱れやストレスが原因で増加します。

中年、更年期の年代は生活習慣を見直す

20歳前後の若い方で起こる場合と、50代で起こる中年や更年期とでその後の発症も異なります。
若い方であれば年齢を重ねるにつれ回数が減っていくケースが多いです。
中年・更年期で発症しているケースでは中性脂肪が多いために発生することが多く、その後も発症する可能性が高くなっています。
何か他の病気が隠れている可能性もあり、生活習慣を見直すことが大切です。

治し方はないが頭痛に備える

閃輝暗点を治める方法はありませんが、偏頭痛が起こったら冷やして安静にしましょう。
閃輝暗点の頭痛はひどくなることが多いため、その頭痛で動けない時もあるので早めに安静になれる場所に移動しておきます。

予防の市販薬はなし

ストレスをためずに規則正しい生活をしてセロトニンを増やさないことが大切です。
閃輝暗点自体の薬はありませんが、慣れている方だと偏頭痛が来るとわかって頭痛薬を事前に飲み、頭痛に備えることもできます。

病院に行くべき時はどんな時か

病院に行くべき時は下記のようなときです。

  • 定期的な発生の頻度が高い
  • 光っぽい感じが見えたあとに続いて黒い点がたくさん飛んでいるような状況になる
  • 部分的に見えない箇所が発生した時
    こうした場合は網膜に影響が出ている可能性があります。
    また、頻繁ではないけれど定期的に発症する場合には、視界に異常があると不安になってしまいがちです。
    閃輝暗点自体になるのが嫌だったり、視界異常が原因で気分が悪くなる方も病院で診てもらいましょう。

頭痛はない時は脳梗塞の可能性も?

閃輝暗点が発生してから頭痛が発生しない場合には脳の病気が発症している場合が多いという論文もあります。
脳の病気としては脳梗塞や脳腫瘍、脳血栓などです。
この頭痛はないというケースと脳に関しての病気の因果関係は、まだはっきりと研究されているわけではありません。
ですが頭の中の血管が多少なりとも何か起きている可能性がありますので、気になる場合には病院で診てもらいましょう。

受信するべき診療科は?

医学としては閃輝暗点の単独の病状ではなく頭痛の前兆としての扱いとなっているので、頭痛を診れる診療科であれば基本的に大丈夫です。
内科をはじめ、眼科、脳神経外科、神経内科、頭痛外来などと対応する診療科は多いです。
脳の病気が気になるという方は脳神経外科や脳卒中センターなど脳を扱う診療科を選んでも良いです。

頻繁に起こる際に早めに病院に

なんとなく視界が変になることで不安を覚えていた方は、頭痛の前兆であることがわかれば少し安心する方もいると思います。
ただ閃輝暗点自体は危険な症状ではないものの、黒い点が出てきた時や頭痛がひどくなった時には他の病気が隠れているかもしれませんので、病院で観てもらうようにしましょう。

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